第8話

翌日、優希が美術部が終わって体育館を覗くと、壮真がまだドリブルの練習をしていた。

優希は、昨日の夜の出来事を誰にも話していない。

優希は体育館の入り口からそっと練習している姿を見ていた。

「あれ、白鳥さんお疲れ。部活終わったんだ」

「お疲れ。まだ練習するの?」

「もうちょっとね。じゃあ気をつけて」

壮真はそれだけ言うとまた練習に戻った。

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