第6話

隣に宮田壮真がいる。

優希は胸の動悸が止まらない。

入学して即女の子達のハートを鷲掴みにした。

友達もみんな壮真に好意を持っている。

絢香が聞いたらびっくりするだろうな……

「白鳥さんは部活は何をしてるの?」

「美術部です」

「ねえ、敬語止めない?同級生なんだし」

「はい」

それを聞いて壮真が笑い出した。

楽しそうな陽気な笑顔だ。

丁度街灯の下だったからその笑顔は輝いて見えた。

「宮田君はバスケ部よね」

「うん…… 」

少し声のトーンが沈んでいる。

優希はそれ以上は訊かなかった。

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