第2話
「やっぱ高校でも凄いよな。お前、入学してから何回呼び出されてるんだ?」
1年B組の教室に戻ると長岡出雲が待っていた。
出雲は壮真の親友である。
「今のうちだけだよ。あの事が分かればみんないなくなる」
壮真はそう言うと机の上に5時間目の英語の教科書を出した。
「宮田君情報ゲット!お父さん、医者なんだって!」
「もう、私、絶対彼女の座射止めるわ!」
1年生の女子ならず、2.3年生も既に目を付けていた。
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