第6話

笑里は5月に行われる県高校総合体育大会陸上に出場するため、愛永と朝練をしていた。

種目は100m、200mである。

ウオームアップやストレッチ。

800mをジョギングし、動的ストレッチで関節の可動域を伸ばす。それが終わったら、ドリルからの流しで100mを4本走る。

朝はそこまでにして本練習は夕方の部活にしていた。

「将希から電話があったんだけどね。西海大学の練習量は半端じゃないって。そこへ先輩との上下関係が凄く厳しいらしいよ。もう死ぬ寸前まで練習してるって」

「陸上凄いもんね。西海大学って」

学生連合陸上選手権大会が近くあるため、練習もより一層力が入っていた。

将希は100mに出場予定だ。

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