第4話

笑里、今日、早速初の実習があったよ。先生の横で手話通訳の人がちゃんと手話で説明してくれたから分かりやすかったよ。友達も出来たし、楽しい学校生活になりそうだよ"

心はメールを送信した後、2段ベッドに転がってため息を吐いた。

嘘だ。本当は半分も分からなかった。心は先生の手技を見ながら唇を読んでいた。

手話をする人は先生の隣にいる。

だからそっちを見ると手技が見えないのだ。

最初からこれで大丈夫かな……

心は不安を感じていた。

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