■ 探し物

見ていた記憶の扉が閉じられた。

そして最後の1つが目の前に降りてくる。


「ようやく、この追憶の旅も最後だね」


貴女は……?


「もう流石に分かるでしょ?私はあの子を生き返らせた悪魔でーす」


なんでここに……ここは記憶の中の世界のはずじゃあ……


「え?今更?」


それもそうか、ずっと一緒にいたんだな。


「うーん、そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるなぁ」


よく分からないな。


「あっ、そうだ結局アレがどこにあるか分かった?」



アレって?


「本のことだよ」

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