■ 鬼の目にも

あなたでも泣くんですね。


「怒るよ?」


悪魔にも人間らしい心があるんですね。


「怒るよ?」


これ以上は許してあげましょう。

それにしても、私って生まれた時からこんな呪いにかかっていたんですね。

じゃあ私ってなんだったんでしょうか。お父様の物語の為の便利なアイテムだったんでしょうか。


「まぁぶっちゃけそうだよね。運が悪かったと思って」


そんな感じに割り切れてたまりますか!この諸悪の根源!


「ごめんって。でも第2の人生じゃ自由だったじゃん」


1番肝心な所が不自由でしたけどね!

だって本当のことを言ったら私が消えちゃうんですよ?


「まぁまぁ、あっ次のシーンはこれかぁ」


ああ、このシーンですか。

これも彼は見てしまうんですね。


「私このシーン嫌い」


やっぱり貴方、とっても人間らしいですよ。

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