第1話 お持ち帰り率100%の童貞
合コン――それは大学生の
彼が大学生になって2回目の春のことだ。
授業終了後に彼――
「合コン行こうぜ!」
今さら説明するまでもないと思うが、合コンというのは合同コンパの
決して一部のモテる男をターゲットにしたモテない男たちの八つ当たり(物理)である合同コンバットの略称ではない。
なので、
だが――
「悪いけど
行きたくない理由はいろいろある……と言っても、別に彼が人見知りが
あ、そうか! わかったぞ! さては
一郎に現在彼女はいないし、以前にもいたことはない。
そのうち欲しいとは思ってはいるが、
つまり……ゴリッゴリの童貞である!
彼女イナイ歴=年齢……
約束された
「頼むよ田中ぁ。お前がいると女子の
「何でだよ? 俺そんなにイケメンなのか? 女子の間で
「んなワケねーだろ。平凡オブ平凡」
「イケメン枠だったらすでに
「じゃあなんで俺が参加すると女子の参加率が上がるんだよ?」
「そんなの決まってるだろ」
「
「俺の価値そこだけ!? もっと、こう……ないの!?」
「「「ないよ!」」」
春先に
ぶっ殺すぞこの野郎。
もうノート見せてやらねえ。
「いや、
「何!? なになになに!? 何がある!?」
「お持ち帰りされても絶対安心なとこ」
「それお前らの
「いやいや、女子
「万が一お前に押し負けたり、流れで家に
「なにおぅ!? 俺だってヤる時はヤる男だぞ!?」
「そういうセリフはヤってから言おうぜ? 童貞」
「自分のあだ名は知ってるだろ?」
「よっ、お持ち帰り
「流されても安全な人間オートセキュリティ!」
「ゴムを忘れた時も安心できる歩く
「うるせえええぇぇぇぇぇっ!」
ただの童貞ならまだしも、お持ち帰り率100%の童貞とかふざけてるとしか思えない。
しかし、この非常に
そのせいで、一郎はいろいろとあっち方面の
――金持ちなのに包〇か……かわいそうに。
――いやいや、手術で解決できるじゃんそれ。
――きっと不能なんだよ。若いのになぁ……
――俺、バイアグラ持ってるから良かったら……
お持ち帰り率100%の童貞という謎は、人間の持つ
それ
全員
「俺が童貞な理由をいろいろと
「まあまあ、そう言うなって」
「来てくれるならお前の参加費はいらないから。俺らでお前の分は全部払う」
「腹いっぱい食っていいから。な?」
「…………それは、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます