ティーパーティ〜I need some tea break 〜
茶村 鈴香
ティーパーティ〜 l need some tea break 〜
「そもそもなんでお前ここにいんの」
と帽子屋
「招待状届いたけど」
とハンプティダンプティ
「おまえ茹で卵サンドウィッチにしてやろうか」
と帽子屋
「どうぞどうぞ
マヨネーズと辛子はたっぷり
卵抜きでね」
とハンプティダンプティ
「ダメーーーー!」
[帽子屋、思い切りハンプティダンプティを叩く]
「ねぇねぇ
そんなに力いっぱい叩いたら
こなごなになるんじゃない?」
とアリス
(のどが渇いたけどお茶も飲めないわ)
「いやいやこいつはこれくらいが好きでね」
と帽子屋
「おまけにほら
叩いた俺の手の方が砕けるんだよ
この石頭」
(じゃ、いつまでもたまごサンドはお預けだわ)とアリスはため息
「ねぇいくらなんでも失礼じゃない?お茶会に誘われたのに」
とアリス
(お茶もない、サンドウィッチもブラウニーも、スコーンもクロテッドクリームもない、ショートブレッドのかけらすらない)
「それはそれは失礼したね
どうぞ召し上がってシャンパンを」
と帽子屋
「シャンパンですって?
あたしまだ7歳よ」
とアリス
「もちろんノンアルコール
さあどうぞ、ね、一気にどうぞ」
と帽子屋
「きみ、お誕生日じゃないでしょ
だからほら
アンハッピーバースデー!」
とハンプティダンプティ
「はい、飲んで飲んで飲んで!
飲んで飲んで飲んで!」
2人が手を叩く
「やめてよね」
とアリス
[テーブルクロスを思いっきり引っ張る]
ポットもカップもお皿もナイフもフォークもスプーンもクリーム入れもお砂糖壺も
みんなまとめてガラガラがっしゃん
「まったくもう、どこぞのホストか、あなたたち!」
アリスはかんかん
「私、ハートの女王になっちゃうわ
この者どものクビを刎ねよ!」
「きゃーー!」
その時
空から
冷たいアールグレイティが降り注ぎ
「はぁ、よかった」
全員喉を潤す
「できたーー!」
「…何が?」
ねぇ落ち着いて
ただの夢のお茶会
目を覚まして
本当のブレックファーストティにしよう
皆さん落ち着いて
これはただの夢のお茶会
目を覚まして
ミルクは入れる?お砂糖は?
Thank you so much Tom.Brown !
You always make me laugh and feel happy !
ティーパーティ〜I need some tea break 〜 茶村 鈴香 @perumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます