第4話、日本神話四

 どうも。


 今回も日本神話について書きたいと思う。

 取り上げたい話は改めて、天の岩戸でしていきたい。

 まず、天の岩戸は簡潔に言うと。太陽神の天照大御神が岩戸もとい、洞窟に閉じこもってしまったという内容だ。

 ちなみに、天照大御神には二柱の弟がいる。以前にも述べたが、すぐ下が月読尊、末子が素戔嗚尊だ。

 天の岩戸では末子の素戔嗚尊が天上たる高天原にやって来て。悪行をしでかしてしまう。これに、天照大御神は大変に怒り、洞窟に籠もってしまった。当然、天上や地上は真っ暗闇になり、魑魅魍魎ちみもうりょうが蔓延るようになる。これに高天原にいた神々は困り果てた。

 そうして、一つの作戦を立てる。主に考えたのは知恵を司る思兼神だ。

 まず、鏡や玉の御統みすまるもとい、勾玉の首飾りを神々に言って作らせた。次に、天之鈿女尊あめのうずめのみことという女神に派手な踊りをやらせる。

 要は大勢で宴会をしたのだ。どんちゃん騒ぎになり、さすがに洞窟にいた天照大御神も気にするようになる。

 大御神は入口近くまで行き、少しだけ岩戸を開けた。その隙間から、様子を伺う。

 すると、鏡が近くにあり、見覚えがない美しい女神が映し出された。誰か?と気になり、余計に岩戸を開けた。


「……今だ!」


「はっ!」


 思兼神が合図を出して控えていた天手力男尊は岩戸を開け、力任せに大御神の手首を掴む。洞窟から、大御神が無事に出て来た事により、天上や地上には太陽の光が戻った。

 この時に、大御神の姿を映した鏡は八咫鏡と呼ばれ、三種の神器の一つに加えられる。玉の御統も八尺瓊勾玉やさかにのまがたまと呼ばれ、神器になった。


 ちなみに、天の岩戸にて活躍した神々を挙げておく。

 まず、鏡を作成したのは伊斯許理度売命が代表と言えようか。玉の御統は玉祖尊たまのおやのみことが代表だ。

 他に天布刀玉命、天之鈿女命となる。思兼神はブレーン役になったので忘れてはならないだろう。

 いろんな儀式をしたとも神話にはある。それでも、大御神はなかなか出て来なかった。

 神々が大いに困り果てたのが想像できる。

 また、天之鈿女命は後に芸能で有名だった猿女君さるめのきみと呼ばれる一族の祖先だと言われているが。この女神は芸能全般を司っていたらしい。現代で有名な弁財天と似たような感じだ。

 

 史実では卑弥呼女王が天照大御神のモデルになったと言う説も昔からある。また、彼女が葬られたお墓は箸墓古墳では?と推測する学者さんがおられるが。これからの発掘で新しい事実が分かるだろう。

 箸墓古墳はかつて、伝説上の人物である倭迹迹日百襲姫命やまとととびのももそひめのみことが葬られていると信じられていた。が、調査をする内に違う人物の可能性もあると分かって来たらしい。

 百襲姫は奈良県にある三輪山の主で有名な大物主神おおものぬしのかみとの話で知られている。

 大物主神の神話はまた、次回にしたい。

 短いがここまでにする。

 では、失礼したい。

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