第12話「クエストを受けよう!」

 ──え? なんで?

 なんでジュリーちゃんは、びみょーな顔してるの??


「いや、だってぇ。……お肉とかそれ以前に、ロメオって、魔物倒せるの?」


 ずるっ!


「……ぅおーい、当ったり前だろ!?」

 YOUは何だと思ってるの、このロメオさんを!!

 みてよ、このシルバーに輝く冒険者認識票を──こうみえて伊達じゃないよ!!

「え、えぇ?……でも、なっかロメオが魔物を倒す姿が想像できなくてー」


 ちょぉぉお!

 し、失礼ですよ、ジュリーさん! これでも本職冒険者だっつーの!


「……ぐむむ。た、たしかに、装備がないとその辺のあんちゃん・・・・・にしか見えないからなー」

 現在のロメオの装備──……『布の服』オンリー。

 ……そりゃー、素手で、しかも普段着でウロチョロしてたら初手で絡まれるわな。


 それに対して、見回すギルド内の冒険者といえば、大抵なにかしら武装している。

 もちろん男も女も同様だ。


 まぁ、

 たま~に、バニースーツ着た──頭ぱっぱらぱ~そうな女とか、槍の先端に算盤そろばんのついた変なデブもおるけど──。


 たいていは槍やら大剣やらを担いでいたり、やたらと露出の高い恰好の戦士がいたり、逆にエロくね? って感じの恰好の魔法使いがいたり、それはそれで清楚でそそるなーって感じの神職がいたり──と、多種多様な武器ないし魔法で武装している──。


  ドスッ


「おっふ、さーせん」

 って、なんで?

 なんか肘でつかれたんですが、なんで?!

「なんでもー。……それより、ちょっとロメオ──、あたな、な~んか女の人ばっかみてない?」

「ミテマセンガ」


 ジト目のジュリーに視線をサッと切りつつ、掲示板に貼られている依頼クエストを眺めるロメオ。


「さ~て、これが今日のクエストだぞー」

「いや、誤魔化してるけど──まぁいいわ」

 ジュリーちゃんのお目めが冷たーい。

「……ほ、ほら! そ、それよりも色々あるだろ? このぉ、E~Aクラスっていうのが、だいたいのクエスト難易度ってやつだ。普通は、今の冒険者ランクと同じクラスか、その前後までを選ぶって決まりがある」


 そして、そのクエスト達成によって、ギルド貢献度が貯まる仕様だ。

 同ランクの依頼なら大体1ポイントで、一個上なら3ポイントってな感じ。もっとも、ギルド貢献度からのランクアップの内訳なんかはギルドの機密らしくて、誰も知らない。なので、冒険者はどちらかというと貢献度より、報酬を優先する──。


「──って感じだな」

「へー、そうなのね」

「まぁ、あとは──あんましクエストを失敗したらランクは下がるし、下がらないにしても、自分のランクより下のものを受けすぎるのもあまりよろしくないな」


 Bランク冒険者がEランクの依頼を取りすぎるのは、一般的には推奨されてはいない。

 違反というわけではないけど、行儀が悪いとみなされるのだ。


「え、そうなの? で、でも……、強いモンスターのクエストばっかりなんて危険じゃない?」

「はは。そのためのランクさ」


 そう言って笑う、ロメオであったが、

 どうやらジュリーは掲示板に並ぶクエストの難易度を見て顔を曇らせているようだ。


「うそ……。シ、Cランクで、アリゲーターフィッシュを5匹討伐……?! Bランクなんて、ゴ……ゴブリンの巣を殲滅ぅぅ?!──ちょ、ちょっと、どれも危険じゃない!」

「まーまー。それくらいなら何度かこなしてる・・・・・よ」


 実際、アリゲーターフィッシュくらいなら楽勝だ。水辺での戦いのになるのがネックだが、対策次第で何とでもなる。

 あとは、魔物の巣のような、対集団系のクエストはたとえランク外のモンスターであっても数の暴力ということで途端に難易度が跳ね上がるが、これはあくまでも目安。


 普通は徒党パーティを組んで討伐することが推奨されるものだ──。


「……とはいえ、今回は安全にいくさ。目的はあくまでも、クエストでお金を稼ぎつつ、我ら工房のの事情を改善するためだからね」

「え? お、お肉って、ま、まさか──……」



 ふふん、そのまさかさ。



 ──びりっ!!


「コイツでお肉&報酬GETだぜ!!」


   『Cランク:極色鳥カラフルバードの討伐 ※報酬:金貨5枚』



 ※ ※ ※



「……って、カッコつけて受けといてこのざまですかぁ」


 ニャハハハハ!


 ギルドのカウンターで大笑いされているのは、顔をボッコボコに腫らしたロメオ。

 そして、淡淡としながら、ロメオに包帯を巻きつつ泣きそうな顔のジュリー。


「う、うるせぇ……! ちょ、ちょっと初めてのダンジョンで勝手が違うんだよ!」

「はいはい、その後で受けたDランクの、『粘液カエルの討伐』も、ついでにいえばEランクの『一角兎の討伐』もことごとく失敗してるじゃないですかぁ」


 うぐぐぐ……。

 こっそり受けてたランク外の失敗までばらすなよー!


「わーん! だ、だだだ、大丈夫なのロメオ?!」

「だ~いじょうぶ、大丈夫にぇ~。ソロで冒険してる奴ってのはたいてい逃げ足は速いですしねぇ──にゃはは!」


 うるっっせぇ!

 だいたい、王都じゃソロだけじゃなくパーティも組んだことあるッつーの!


「それにしちゃあ、お粗末でしたね~。だいたい、ギルドの忠告も聞かずに──武器なしの素手素手で言ったら返り討ちに逢うに決まってるじゃないですかぁ」


 ぐむむむ……。

 カウンターで肘をつきながらケラケラ笑うメリザさん。


 だが、間違ったことは言っていない。

 一応、最初のクエストを受ける時に忠告されたのだ。


   「武器を質に入れてる状態で大丈夫ですかー」って、ね。


 そりゃーロメオだって、さすがに素手は厳しいかと思って、ランクを下げて受けたのだ。

 だが、思った以上にCランクの極色鳥が手強てごわく、あえなく敗退──……町の近くにあるギルドが管理しているダンジョンから逃げ帰って来たというわけだ。


 そして、ジュリーを酒場で待たせている間に、

 こっそりDランク、Eランクと難易度を下げたのだが、最初の失敗もあって万全じゃなかったことを差し引いても惨敗してここに至る──。


「うぅぅ、ロメオぉ無茶しないでよー」


 わーん!

 妹分のジュリーが割と本気で泣くと、ロメオには結構刺さる。


 さらに、

「しくしく、極色鳥のお肉は、やわらかくてジューシー! 討伐部位は、トサカで、高く売れるのはもも肉と胸肉──残りは家に持ち帰ってご馳走だーなんて言ってたのに、わーん!」


 ぐっさぁぁっ!


「うぅぅ、ロメオのバカー! 無茶ばっかしてー!……粘液カエルは、見た目は気持ち悪いけど、討伐部位の舌を納品すれば、あとは全部食えるって言ってたのにー! そして、一角兎は、」


 あわわわわ!!


「すまんすまん! デカい口叩いて悪かったって! つーか、なんでそこまで詳しんだよ!!」


 ああもう!

 恥ずかしいからやめて! ギルド中に見られとるやんけ!!


「うう……。無茶しないでよもー、依頼は工房でやるから、ロメオも一緒にポーションつくろ?……お肉は、たまにみんなで買うので我慢しよ、ね?」

「うぐ……」


 まるで子供を諭す母親のそれに、ロメオさん何も言えません。

 しまいには頭をいい子いい子されて、それをメリザさんにばっちり見られてニヨニヨ。なんなら、ギルド中に大失敗のところを見られていたものだから、いい恥さらしだ──。


 うん、泣いていい?

 



「──ちくしょぉぉおおお!」



 うわーん!

 装備を質に入れたのは間違いだったよー。


 男ロメオ。

 冒険者ギルドで男泣きに泣くのであった。



 ……もっとも、いくら泣いても、質流れ待ちの装備はかえってくることはないけどね────。




 ロメオ&ジュリーの隣町遠征。

 ……営業は失敗したが、お肉GETならず!!

 

 田舎のダンジョンと侮ったゆえか、散々な目にあって敗退するロメオなのであった──……。



※ ※ ※



「ぶはははははははは! ロメ兄だっせぇ!」

「あはははははははは! それでその酷い顔なんだ、あははははは!」


 うっせぇし、笑い過ぎだ!!


「あー、畜生。ジュリーも帰って早々、バラすなよ」

「バラすもなにも、こっちはすっごく心配したんだからね!!」


 顔だってパンパンに腫れてるし……。


 プンプン! と頬を膨らませたジュリーが、お肉にあるハーブを散らした『お芋のステーキ』を皆のお皿に盛っていく。

 塩が利いててうめぇ……傷に染みるけど。


「ぶっは! そ、それにしたって、Eランクの一角兎なんて、かけだし冒険者でも倒せるって聞く奴やん?」

「Dランクのカエルも、ちゃんとした対策してれば負けなしなんでしょ!」


 うぐぐぐ!


「そ、その通りだよ。畜生──……」

 最後にゃ、割と笑ってない目で受付嬢が、『あんまし失敗するとランク落としますよー』って言ってきたから、実は笑いごとどころではない。


 しかし、どうしてここまで惨敗を喫したのだろうか──。


「まー。最初の敗北の傷も治らないまま、連戦したのは敗因なんだろうけど、」

「──とすると、最初の一戦目は、タダの実力不足ってことかいな?」


 うるっせぇ!

 図星だよ! ちくしょう!


「んー。……でも、ロメオってば、最初ギルドで絡んできた、おじさん冒険者を一撃でふっとばしたのよ。弱いってことはないと思うの」


 お、さすがジュリーちゃん!

 わかってるー!


 とはいえ、そりゃ、人間と魔物では体のつくりが違う。

 第一、装備が、ね────。


 じっと、拳を見つめるロメオ。


「あ、そうか、装備が…………」

 はは、めんぼくねぇ……。

「……あー。なるほどなー。確かに素手だとウチでも一角兎は厳しいわ」

「そもそも、なーんで素手で行ったのさ? せめて、こん棒くらいもってけばよかったのに」


 いやいや、プルート君や。

 普段着の人が、街に入る前に『こん棒』だけ持ち歩いてたらビジュアル的にヤバいでしょ! どこの蛮族だよ?!


   あうー。

   おで、こん棒すき……。


 ……そんなん、街に入る前に『黄色い馬車』を呼ばれちゃうわ!


「まー、そりゃそうだけどさー」

「たしかになー。ロメ兄、図体はでかいもんなー」

「人を図体だけみたいに言うな!」


 とはいえ、装備は喫緊きっきんの課題だな。

 ぶっちゃけ、もうちょっとやれると思っていたけど、武器なしでここまで戦えないとはロメオも知らなかったほどだ。


「人間なんて、道具が無かったら弱いもんなんだな……」

 しみじみ。

「実際、この辺の治安の良さに胡坐あぐらをかいて、無防備ってのもあんまし気分は良くないわね……」

「せやなー。ウチはか弱い女の子が二人もおるし──」


 「「……ふたり?」」


「殴んぞ、ごらぁ!」


 思わずプルートと顔を見合わせるロメオさん。


「──っと、それはそれとして……実際、肉期待しとったのもあるし、ここはいっそ、ロメ兄の装備つくらんか?」


「は?」


 いや。

 つく、る……?


「何言ってん──」

「お、それいいね!──ほら、兄貴も言ってたじゃん、最初は自前の『銅の剣』を使ってたって」

 ええ?!

 乗り気ぃ??

「あ、あぁ。まー、言ったけど…………、かな~り最初のころだぞ? 駆け出しも駆け出しのころで、結局のところ店売りやらドロップ品の方が強かったし──」


 ……いや、でも待てよ。

 銅の剣とはいっても、ないよりはマシか。


 店で買えばクソ高いけど、材料さえあれば作れるしな。

 冒険者駆け出し時代は設備がなくて、せいぜい『銅の剣』止まりだったけど……、なるほど。この工房なら旧式とは言え、設備が整ってるし、あり・・かもしれない。


 それに、自作の武器が以前の使っていた物より格は落ちるとはいえ、素手よりははるかにマシ──……なにより、全員に肉を食わせてやりてぇ。


「へへ、いい考えでしょ? ウチの旧式の溶鉱炉でもそれくらいならできるよ?」

「たしかに。……銅とか錫は、ちかくの山師んとこ行けば安値で買えるしな──……型は砂を使えばいける、か」

「せやな。燃料も最近みつけたタールで賄えるし、ありちゃうか?」

「皮なんかは、サルマンさんのところの『穴』から見繕えば、グローブや小物くらいなら作れそうだよね」


 おぉ。

 さすが工房の妹弟分たち、意見が出れば早い早い。


「でも、兜や盾はどうする?」

「ロメ兄ぃの体格やでのー。全部が全部を銅とか鉄にするにはさすがに高ぅつくな──……重いし」


 ふむ。

 たしかに、武器は何とかなりそうだが、あとは防具か──……。


 剣ならともかく、鎧ともなれば確かに量が凄いしな。


「ちょ……ちょっと、ちょっと皆なに言ってるの! あ、危ないわよ! 第一にロメオは、もうダンジョン禁止ッ!」


 めっ! とジュリーが叱るが、ロメオの本職は冒険者。

 となると、いずれは越えなければならない壁だ。


 第一、冒険者ギルドの稼ぎは結構いいから、借金の返済には欠かせない手段だと思う。

 たとえ、以前のように戦えなくとも、冒険者ギルドにこれからは納品やらなんやらで通うことになることを思えばそのついでに何かクエストをしたほうが効率もいい。……なにより肉も食える。


 うーん。


「……よし、その案乗ったぞ!」

「へ?……えええ?! ちょ、ちょっとロメオ、今の話聞いてたの? ほ、本気で自前の装備作るの?」


「わはは、せやせや! ロメ兄、冗談やで冗談ー。いくら、『なんでも屋』いうても、ウチらのつくぅた自前の武器でダンジョンてどうなんや?」


 村のちょっとしたクエストや、下級ポーション程度ならともかく……、

 命を預ける武器類を作るというのはさすがに工房の少年少女には荷が重すぎる──というのが、ジュリーたちの見解だ。

 だが……。


「いや、そうでもないぞ」


 ……そう。

 ロメオは違う。


 かつて駆け出し冒険者だったころは、自前の装備でコツコツ腕を上げていったのだ。

 そのうちに旅先でできることの限界から、結局はドロップ品や店売りに切り替えたが、

 それでも、最後まで手入れ自分でやっていたし……なんなら、『設備』さえあれば最後まで自分で作っていたかもしれない。


 それに、自前の武器というのは決して侮れない。

 店売りでは出せないフィット感に、カスタムは自前と──手作りだからこそできる技だ。


 なにより、冒険者にだってドワーフ族のものもいるし、彼らは自前で装備を作ることを誇りにすら思っているほどだ。


「……それに、俺の腕も落ちてないしな──」


 ぐーぱーぐーぱー。

 

 剣を研いでいた感触はまだ鮮明だ。

 なにより、ロメオとて冒険者を廃業したつもりもない……。


「……よーし、決めたぞ!──明日から、手隙の時間は、装備を作らせてもらうぞ!」

「「「え、えええええー!」」」


 びっくりした3人を尻目に、硬く決意するロメオなのであった。




※ ※ ※



「はー。ロメオがああ決めたら、頑として譲らないし、しょうがないわね……」


 一番強固に反対しそうなジュリーがあっさり諦めたので、ベッキーやプルートの切り替えも早かった。


「まー、そういうなら、ウチらも手ぇ空いてるとき手伝うでー」

「そうだね。兄貴は武器作りは得意かもしれないけど、細かい細工なら僕の出番だよ。こまごまとした装備は協力しようかな」


 お、おぉ……。

 そう言ってもらえると心強い。


 ロメオは鍛冶を得意とするが、プルートは細工物や、魔工学に詳しい。ちょっとしたギミックや、装飾品はプルートに任せた方がいいだろう。


 ベッキーに至っては、ドワーフらしく鍛冶も結構できるし、なにより鍛造ともなればロメオ以上の腕前だ。


「わかったわかったわよ。……だけど、まずは依頼優先よ? 村の頼み事だっていつ来るかわからないし──冒険者ギルドへ納品だってあるんだからね」


「もちろん、わかってる」

「まー素材もないしなー」「そうだねー」


 ジュリーたちに言われるまでもなく、本業(?)のなんでも屋が優先だというのは当然のこと。

 ロメオだって、今はこっちが本業・・だしな──。

「はいはい。わかったわよ。そういうことなら私も協力するわ──だけど、冒険者ギルドやダンジョンに行くときは絶対に無茶しないでよ」

「あぁ、皆に心配はかけないよ」


 ポンッ。


 なんとなく昔の癖でジュリーの頭に手を置くと、意外にも嫌がるそぶりは見せるに、なんならちょっと顔が赤い。

 ……ん、なんぞ?


 なんか、ニヨニヨしてるベッキーたちはさておき。


「よーし、方針は決まったな!」


 本業優先!

 ……そんでもって、ついで・・・に武器防具の素材集めだ。

 少なくとも、昔のように命を削るようなクエストは控えるつもりだし、ダンジョンもギルドのクエストも副業みたいなもんだ。


 そう。ロメオの本職は冒険者とはいえ、今は工房のリーダーなのだ。

 そして、今のロメオは皆の力になると決心している。


 ……うん。


「じゃあ、悪いけど……みんなの力を貸してくれるか?」

「えぇ、任せて」「ろんもちやでー」「これはこれで楽しそうじゃん」


 よーし!

 じゃぁ、手隙に時間にロメオの武器防具に装飾品をつくるぞー。



 「「「「おー!」」」」



 こうして、普段の依頼やモノづくりに、ロメオの装備品作りが追加されたのだが……。のちに、この装備品がとんでもない事態を引き起こすことになるのだが、それはまた別の話──。


 そうして今日も日が暮れていく。


   チャリ~ン♪


 本日の依頼達成状況。


  〇 割れた瓶とコップの代替品の作成 銀貨1枚 なり~♪







※ ※ ※

        【現在の工房の状況】

【資金】(本日の稼ぎ含む)

 金貨400枚(冒険者ギルドからの融資:ちなみに融資額は金貨1000枚)

 と

 金貨11枚、銀貨5枚、銅貨7枚


【収支報告】

 +銀貨1枚


【入手アイテム】

 新規なし


※ ※ ※



※ ※ ※

 一口メモ


 ●《ポイント4》冒険者ギルド(ウールプランツ支部)


 ウール・プランツにある冒険者ギルドの支部。

 規模は中規模で、人取りに施設は揃っている。


 受付、依頼掲示板、商業窓口、武器レンタル、融資相談のほか、

 PX(ギルド酒保)、併設酒場、簡易宿舎等など

 

 主に、男爵領の冒険者がたまり場にしており、ダンジョン『獣の顎』ほか、近隣の討伐依頼を目当てに多くの冒険者が訪れる。

 また、ダンジョン難易度は高過ぎず低すぎずで、初級から上級までの冒険者が集まりやすいとされている。

 もっとも、ダンジョンの踏破は済んでいるため、A級以上の冒険者は滅多に立ち寄らない。


 ちなみに、ロメオはこのギルドで融資を受けている。 


※ ※ ※

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