第4話

「長嶺くんの初めてのバイト」


長嶺くん、そのトングとって。

了解っす。

長嶺くん。オーダー間違えてとってる。

すみません。

これ、頼んでいないです。

失礼しました。

長嶺くん、もっと大きい声出さないと。

いらっしゃいませ!

長嶺くん、長嶺くん!

某ファースト店でのバイト。

「すいません、エレベーターまでお願いできますか」

「あ、はい。少々お待ちください」

車椅子のお客さん。

「よく来られるんですか?」

「はい、いろいろ聞ける人もいないので」

「おれ、長峰っていいます。バイトなんすけど、見かけたら声かけてください」

「ありがとうございます」

「またお願いします!」

ベテランパートの石川さん

「どこ行ってたん?」

「一階に行っていました」

「さっきのお客さん、私の前通り過ぎていったからねぇ、やっぱり若い子の方がいいのねぇ」

「話したかったんじゃないすか」


長嶺くん、オーダーお願いします。

了解っす!


たまたま来店していた鹿野 side

長嶺くん、かっこいい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る