第3話
鹿野、丸岡、灰崎side
「なあ、漫才コンビしたい」
「あんた、文化祭でライブ出るんやろ?」
「別に1人1つって決まってる分けちゃうもん」
「ゆるいよなあ、そのへん」
「別にいいけど、ネタとかどうするん?」
「灰崎をつかまえよう」
「なんで灰崎?」
「確か、あいつのおじさんが芸人してるねん」
「おじさんが芸人やからって同じDNAを灰崎に期待するなよ」
「ごちゃごちゃいうよりやってみたもん勝ちやで」
「はいざきー!」
「なに?」
「漫才のネタって作れる?」
「いきなりなんやねん」
「かくかくしかじかや」
「ああ、いいで。なんもすることないし」
「あんたサッカー部がいっつもお決まりの曲かけてするやつあるんちゃうん?」
「鹿野、こいつ教室でキスしたとこバレて部活謹慎中やねん」
「もはや逆になんで知らんねん・・・」
「国民的アイドルが解散しても羅生門読んでるやつに、並みの高校生の情報収集能力期待すんな」
「鹿野、警報出ても学校きとったやろ」
「いやそれ先週の台風来た時のあんたやん」
香田 丸岡side
「ポッキーいる?」
「めっちゃ溶けてんねんけど」
「保冷剤もってくるんわすれてん、ごめん」
「3本まとめてちょうだい」
「なんで」
「まとめて食べたほうが美味しいやん」
「人のん食べるときくらい一本ずつ食べえや」
「人のんまとめて食べるから美味しいんやろ」
「夜中に食べるラーメンが罪悪感と相まって美味しいやつか」
「ちょっとちゃうけど」
「罪悪感が美味しさのスパイスになってる観点では同じやろ」
「もうおなかいっぱいやわ」
「全然罪悪感ないやん!」
長嶺side
「あいつら文化祭で公開ラジオしたらええのに」(ラジオ職人の長嶺くん)
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