第2話
丸岡、香田side
「音楽はいいぞ」
「音楽か」
「おう、いいぞ」
と、ミスドで香田とだらだら語っていた翌日。
「おは…?!」
誰もいない教室で、香田と灰崎がキスをしていた。
「香田、灰田と付き合ってんの?」
「あ、見てたんだ」
「見えてもうた」
「付き合ってない。キスしたくなったの」
香田は、男前だ。
「なあ、先生」
「誰が先生なん」
「男性の気を引くにはどうしたらいいん?」
「好きな人いるの?」
「…おらん」
「ふーん?最初はまあ、自分はこういう人間っていうのを知ってもらう」
「それがキスなん?」
「そうよ、ふぁー。ねむい」
香田は、いつも香田って感じ。
香田side
音楽を聞いてたら、灰崎が教室入ってきて、サビの勢いでキスしてもたとか、言えん。
鹿野 原沢side
とりあえず、先生の好きなものを右のページにリストアップする。
「机、下敷き代わりにしてるん」
「うっさいな、原沢。エコや。エコ」
…えーと、ギター、(たぶん)ロックバンド、小説、このへんからアプローチしていくってことやな。
「なに書いてるん」
「日記」(原沢に花崎先生を振り向かせたい、とか絶対いいたくないわ)
「はー、地味な趣味やな」
「ほっといて。次の数学のプリントした?」
「やばい、忘れてた」
…ギターなぁ、丸岡に教えてもらうか。
「しかのぉ」
「…オレンジジュースでいいよ」
「恩にきる!」
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