第3話 紹介文には謎を作る!

 今からでも間に合う!


 今回は紹介文についてです。


 皆様は紹介文つまりあらすじをどのように書いているでしょうか。


 物語の第一話に至る前日譚を書く方もいるでしょう。

 物語の序盤のダイジェスト版で書く方もいるでしょう。

 公募の梗概のように頭からお尻までまるまる書いてしまう方もいるでしょう。


 どれも間違いではないのですが、とくに梗概として書いてしまうと、読み手は紹介文だけで満足してしまい、本編をクリックしてくれないのです。

 それなら序盤のダイジェスト版を書くのがよさそうですが、肝心の本編のある程度のところまで読み手は知ったうえで読むことになるので、見切る判断がしやすくなります。よさそうに見える手ですが、読者選考のある「カクヨムコンテスト」ではあまりオススメできません。

 どうせ書くなら「前日譚」が三つの中では最も有効です。

 ですが、前日譚は設定披露の場になりやすく、読んでいて退屈なのも事実です。


 ではどうするのか。


 「謎」を作りましょう。


 たとえば

「帝国軍の戦車隊が大波のように襲いかかってくる。主人公は槍を両手に持つと戦車隊に向き直った。」

 と書いてあるとします。

 こう書かれると、「戦車隊に対して主人公はどうやって槍で対抗するつもりなのだろう」という「謎」が生まれます。


 人間、わからないもの「謎」を知ると、答えを知りたくなるのです。

 これは本能なので、誰も逆らうことができません。


 紹介文でこう書いてあったら、第一話で「謎」を解くと読み手はすっきりしてしまいます。読んですぐに「謎」が解けてしまったので、これ以上読み進める必要がなくなります。

 できれば第二話か第三話くらいで解ける「謎」にすれば、「せっかく第三話まで読んだんだし、もう少し先まで読んでもいいかな」と思ってもらえるかもしれません。

 これは本文の魅力であって、紹介文が及ぶ範囲ではありませんが。



 「紹介文には謎を作る!」


 これだけで第一話PVを劇的に増やすことができますよ。




 続きはお風呂の後に致します。

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