第14話

「んっんん。おはようございます。イクス様」


「お前、リタ...なのか?」


「御主人。記憶が戻ったんですね。」


「リタ...だよな」


「ええ。」


「じゃぁ、ソフィアは?ロカは?」


「なんであなたがその2人を知っているんですか。」


「何でって俺の専属神だろう。専属神No.1 リタ。専属神No.2ソフィア。専属神No.3ロカ。」


「…………御主人。名前は?」


「え?レイ。レイ・ディスマイ・アルファだけど。」


「え?500年前に、亡くなられんじゃ。」


「何言ってんだ。起きたら記憶喪失だのなんだのって言ってきたんじゃないですか。」


「あなたの最後に覚えてる都市は何年?」


「1524年」


「いま2024年だよ。」


「・・・ってことは、500年後?なんでまたそんな。」


ん?500年...500年...あっ!?


『リタ。2人で話せないか?』


『ええ。』


『500年って、じゃぁ何でもう封印が解けそうなんだよ。』


『すみません。よくわかりません。』


『まぁ、再封印するか。』


『簡単に言わないで下さい。』


『そういやオーブ何個取り込んだ?』


『・・・1個です。』



一個!?

だからこんなに封じられてるんだ。龍神支配のうち1割しか使えないぞ。この、「模写支配」も結構使いやすいな。



『次の場所はわかるか?』


『すいません』


『そうか。ま、のんびり行こ。』


「大事な話してるとこ悪いけど、早く雷鬼のとこ行くよ。」


「雷鬼って誰?」


「ああ、今、六音神と戦ってて、イクスさんが負けたのが雷鬼なんです。」


「ソユコト。早く行こ!」



この体で再封印はできないから、雷鬼を倒しに行くか。




ここが、雷鬼のいる城。どっからどう見ても城r・・・(圧

すんません。


「ん?また来たの?何回でも相手してやるよ。」


「よろしく頼む。」


(さっきとは雰囲気が違う。負けるかもな)



「よーい。ドン。」



流石雷の使い手。早い。まずは手数で攻めるか。



(さっきとは段違いに強いぞ。霊視眼で戦闘力を見たいけど...そんな隙がない)


「うわぁ。」


よし。案外弱かったな。


「せっかくだ。龍の技の一つや二つ。体に覚えさせるか。」


ほう、雷神と風神、【シン】も使えるのか。じゃあ、つぎは【テイ】だな。


「雷帝!!」



「ここにきて反撃とな。でも今の雷帝は効いたぞ。」


「ハッ...なんで、こんなに強いんだよ。」


「レ、レイー!!首輪!首輪だけ切ってぇ―」


え?首輪な、なら、


「【カイ】・ドクロチェーン」


そう唱えると、地面から5本の鎖が出てきて、相手の身体を締め付けた。そして、


「【リュウ】デビルナイフ」


首輪の斬った。


「お前、強ぇーな。」

「ありがとよ。んで次は?」

「地鬼。地獄の王。閻魔大王・映姫の右腕だ。俺と段違いに強いぞ。」


「分かった。行こう。」






ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ(*;´Д`)


「何で地獄に行くのに、零鳳山れいほうざん(世界で一番高い山)に登るのさ。」


「リン。こんくらいでばてんなよ。まだ1合目だぞ。」


「えぇーー。」


「零鳳山のてっぺんから地獄に落ちるんです。」


「大変そう。」



※ちなみに、地獄へ行くには、幻想郷(博麗神社)→冥界→地獄の入り江→地獄という生き方のほうが簡単だが、住んでいないこいつらが分かるはずもなく、この章が終わった後、霊夢たちに呆れられるのでした。

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