第13話

「ハァ?何言って…」


コイツ...マジなのか?


「えっと、初めまして、俺の名前は—————」


名前を言っているようだが、突風で聞こえない。


そして、その突風の中にイクスとは違う...別の誰かが...


「こ~んに~ちはぁ~」


男?あっつ!火花?


「目的発っ見!」

「火鬼、水鬼、木鬼。お前らが狙いだ!豪炎界!!!」


この炎は俺でも操りきれねぇ。


「水鬼!消せるか?」

「今やってるけど...全然消えない......」


やばっ...死ぬ


その時、俺の横をがとてつもなく早く通り過ぎた。


イクスだった。


「俺はみんなのこと...覚えてねぇけど。みんなが優しいってことはわかる。だから、護る」


ハハ...イクスは...バケモンだ...。記憶がねぇのに護ってくれて、俺だって諦めてらんねぇ。とっておきを使おう。


「2人ともをやるぞ。」

「でもあれはまだ成功したことがない。」

「無茶だろ」

「でもやる!」

「はぁ...わかった。やろう!」


いくぞ...


「王火竜」


まず俺が火の玉を放って、


「木の葉の護りて」


木鬼が火の玉の後ろをまもり、


「豪水流」


水流で威力を上げる


「「「三原色の龍陣サードシェア・ドラゴン・カラー」」」


「イクス。よけて」

「大丈夫」


「天守閣」


——————三音天守閣サード・ドラグーン・カラー——————


「なんだこの男...うっうわぁ...」


「くっ...くそー!」


何と勝てた...


パチパチパチパチ(拍手


「よいものを見せてもらった。最下級悪魔にこんなにも死闘を繰り広げられたねぇ。」


「これ見てもらえる?」


相手が持つ鏡には、リン姉と、リタ姉が映ってた。


「なんで2人が...」

「地獄へご案ー内」


景色が、真っ暗。ここはまるで地獄じゃないか。前に行ったことがあるからわかる。


「お前は、悪魔軍。」

「御存じで。」


「でも、昔に比べ...弱い。」


「天守閣龍王布陣」


「くっ...立てない。これは...龍の力。お前、龍紋か。」


「それならなんだ?」



壊滅領域サタン骨組大極楽園ボーンパラダイス


「次々に骨が飛んでくる。赤髪たちを護りながら、奥の核のところに急ぐ」


「骨刃」


「刀で勝負にくるか...」


「って思うじゃぁん」

「弾幕なんですよねぇー」


だと思った。


「ここで一撃。弾丸」


明らかに小さい、弱そうな、ビーム弾だ。でも、縮小してるだけなんだろうな。


「上書き《オーバーライト》」

設定セッティング・攻撃魔法の大きさと攻撃力が比例する」


——————————————————

設定

攻撃魔法の大きさと攻撃力が比例する

消費オーラ:1000

上書きオーラ:1

所持オーラ:10000

所持上書きオーラ:5

再設定 保存

——————————————————

所持オーラが少ないな。まぁこの身体だからか。


———保存キープ———


よし。その大きさなら弾けるだろう。相手はそれを知っていない。


俺は突っ込んでいった。相手は豆鉄砲を食らったような顔をしていた。


———爆裂之火玉———

この技は、ただただ大きいだけの攻撃力の弱い魔法だ。だが、今は、最強ともいえる。


(こっこれは見掛け倒しの大技。俺が騙されると思うか?吹っ飛びはするが、佐保踊ダメージを食らわ———)

(なんでこんなに威力が強いんだ。)

「霊視眼」

(戦闘力30万?!戦闘力5万の俺がかなうはずがねぇ。)


「そこの2人を素直に返せば逃がしてやる。」

「わっわかった。返しゃぁいいんだろ?ほ、ほらよ」


「何とか戻ってこれた。そういや、この女(リタ)、なんか見たことあるような。」


………!!リタ!

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