第11話

「いた。」


炎鬼が指さしたのは狸だった。


「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前・・解!!」


水音が呪文を唱えると、狸が人の姿になった。


—霊視眼—

————————————

木音

森支配

化支配

▼詳細

————————

これだけじゃわからん。詳細みてみるか

————————————————

臨 獣化

兵 自分の分身を表示させる

闘 攻撃力を2倍にする代わり、防御力が半減する

者 化葉を持っている人を化かすことが出来る

皆 化葉を持っている人を操ることが出来る

陣 結界を張る

列 木の葉を鋭くさせ、刃みたいに投げる

在 化ける

前 がげに忍び込む

解 相手の五感を奪う

————————————————

「炎鬼、水鬼、裏切ったな~」

「目を覚ませ!木鬼‼」

「頼む!イクス!」

「おう  真・風神 血鎌!」


…………斬った!…………は?


「惜しかったね~」


俺が切ったのは丸太だった。忍者みたいだ。

しかも影分身してる。


『リタ。本物分かるか?』

『そこは頑張ってください。』


片っ端からやっていったがポンポン増えていく


「真・風神 血鎌! 真・風神 血鎌!」


全然当たらない。


(正解は、"木"だよ。化けてるんだよ。眼先のことしか考えねぇから俺を倒さないんだよ。)


「そうだ。パチュリーが言ってた。オーラを感じ取れば、見えなくても分かるって。リン。炎音。ちょって負担が多くなるが頑張ってくれ」

「俺は疲れたから頑張れー」

「水鬼もやれよ!」

「あぁあ、分かった。」


オーラを感じ取れ。強い波動が4つある。

リン、火音、水音、木音だ。

色は、黄色 赤 青 緑。緑は...見つけた!!


本物は、この木だ。この術はさっき見た、だ。


「血鎌————っ!!」


相手は木。どこが首かわからねぇ!このままじゃ。傷つけちゃう...

そのときだった。術が解けて自ら首を差し出したのは。


「頼む...やってくれ。」


———!!泣いてる。最後の力を振り絞ってやってくれたんだな。でも、もう大丈夫。首輪は......切れた。


「ありがとう。えーっといくすさんでしたよね。」


「これ..は......。」


かわいいー。こ、この生き物って、俗に言う、「男のショタ!?」

『かわえーですなー。』

かわえーですなーって、リタ!

「何で何もやらなかったんだよ」

『それはご主人の成長のため...決っして、仮想空間でポ〇モンやってたんじゃないからね。』

「ほらほら、お惚気はその辺にして、次、行くぞ。」

「あっ、うん。」

「ついて来い!」


そういわれついていったら、すぐそこの木に案内された。


「ここは?」

「近道。」


そういって、木音は、木の中に入り、滑り台のように滑っていった。


「ここが、4人目。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る