第3話

「よーいスタート!」


リンの掛け声と同時に二人がぶつかり合った。


「支部で培った技でお前を倒す。」


(まずは様子見...右回し上段蹴り)


(来る!!ちゃんと交わしてっと、中段突き)


(あっぶねぇー。半身にしてなかったら喰らってそのまま袋殴りだな)


(くそ...交わされた。でもこれなら、足をひっかけて倒せる)


(足にくるな。とりあえず離れて、)




「橙オーラ・武殴撃(ドーピング)!!」


「うっ...対抗するしか...龍殴打(ドラリガン)!!」




(やば...ふっとんだ。体勢を立て直さないと。)


(セーフ。あっぶねー対応できてよかった。)




「龍殴打!!」


「あっ...」




「はぁ、はぁ。やった!これでイクスと一緒にいれる…じゃない行ける」


「手加減していたとはいえ、俺に勝つのはすごいぞ!これならまぁ、いっか」


いいの!?


「ドラグ。お前もついていけ。」


「ちぇ、ばれてたか。まぁいいぜ。」

「あ、ドランさん!」


「誰?」

「ほら、災害の時に守ってくれたじゃない。」


「「ああ、あの斧男」」


「おい、だれが斧男だ(ドラグ)」


「まぁいいぞ。第一隊長と第六隊長に言われたら断れねぇよ」

「あと盗聴やめろよ。」

「分かったよ...うっせ」

「そうだ。ちょっと待って。」

「なに?早く行きたいんだけど。」

「これ。持ってって。」

「これなに?」

「心魂よ」


心魂とは10人まで専属神にできる腕輪のようなもの。


「ありがとう。」


「突然だがリン、専属神にしてもいいか?」


「専属神って?」


「専属神は、本で読んだことあるんだけど、まぁ、恋人?みたいなもので、契約をすると、主...俺が死なない限り、専属神は死んでも生き返る。取り消しは不可能。」


「ふ~ん」

「で、いいの?」

「もちろん」


「それじゃあ、我に宿っている龍神様の力を借り、主の専属神となることをここに許す。」


『専属神契約が完了しました。残り九人です。』


「できた…かな。じゃあ改めてよろしくな。リン。」


「…うん!」


「えーと、まず、まとめよう。えーと、三凶の封印を再度やるのを最終目標として、そのために宝玉オーブを集める?」


宝玉オーブって?」


「龍神様、レイの力を封じ込めた石のこと。それを取り込むとすさまじい力を使えるのよ。」


「だそうだ。リン。」


「うん。まぁまずは出発しないとね。」


「そうだね。っで、どこにあるの?」


「私にはわからない。そうだラウス。もし見つけたら俺に渡せ。」


「もちろんいいぞ。」

(見当なら、ついてる。アルファ家に渡さないで俺が使ったら、宇宙防衛軍第5隊長から宇宙防衛軍第1隊長まで上がれるぞ...。いやいやだめだ。宇宙防衛軍第1隊長になったところで3凶には勝てない。やはり渡すほうが……あー。)




「ここがアルファ家か...」

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