第2話

それからほぼ毎日、リンと一緒に支部に通っていた。でも、俺はずっといじめられていた。しかし、15歳になったある日、うっすらと紋様が見えてきた。それから一週間後、その紋様が判明した。「龍」だ。伝説の紋様だ。俺はすぐに母に知らせた。やっぱり龍だといわれた。その後、リンのところにいk…


————先に防衛軍に報告に行かなきゃならないって。


「こんにちは...って、メリアさん!?」

「こんにちは。今日は私の息子の紋様について話に来たんです。」


受付の人が母を見て驚いている。そんなにすごいのか?


「奥の部屋へどうぞ。」


「ねぇお母さんって、防衛軍と面識あるの?」

「あるも何もあなたが生まれる前は第四隊長だったのよ」


元隊長...そんなにすごかったんだ。


「よう。メリア、どうした?」


この部屋に来てくれたのは、俺の父、ラウスだ。


「この子の紋様についてなんだけど...イクス、その腕の包帯とって。」

「うん。」


俺はゆっくりと包帯を外していった。一周するたび、父さんの顔が青くなっていった。


「おい。これ...」

「まぁ、偽装の可能性もある。」(龍紋に偽装ってできたっけ)


「ステータスオープン」

ーーーーーーーーーー

名前:イクス

紋様:龍

スキル:雷神 風神

ユニスキ:■■■

ーーーーーーーーーー

「龍...だった。」


「とりあえず今日は家に帰れる。話し合おう。」



「ただいま。」

「メリア、ちょっと来い。」


俺は、二人が話し合っている内容が聞こえた。


「なんだよそれ。」


俺が聞いた内容だと、伝説の勇者レイが封じた3凶魔王である、サタン、ルシファー、ハデスの封印が解けようとしているのだ。あと5年もたてば、3凶魔王が世界を支配してしまうかもしれないということだ。


「...イクス。この件、頼めないか?」

「ちょっとお父さん。この子はまだ十五歳で、今日紋様が出たばっかりなんですよ。」

「それでも、いじめられるこの生活よりはいいと思う。俺は行きたい!」


「そう。じゃあ、宝玉オーブを集めるといいわ。」

「じゃあ、おやすみ。」

「うん。おやすみ。」


次の朝、リンのところに行った。別れを告げるためだ。そしたら、


「私も行きたい!!」

「おいおい。危険なんだぞ!わかるか?」

「でもイクスと行きたい!」


「どうする?話す?」

「いいの?話したら、、、」

「いいよ。」

「じゃぁ」


「あの...ね。イクス、リン。」

「実は、リンはね。イクスの双子の妹なの。」


————は?

おかしいだろ。


うわめっちゃ目が輝いてる。いやなんで驚かないの?


「驚いてる」


心の声読んでまで返事しないで!?


「いままで、子供が出来ない悩みを持つウルンさんに預けていたの。」


「グッジョブ!おかげで『幼馴染のクラスメイト』と、『イクスの妹』という二つの称号が手に入った。」


「おい。まだ許してないぞ。リン」

「あ、お父さん。」


ウルン隊長が止めに入った。ナイス。危ないからな。


「俺に勝ったらいいぞ。」


え?なんで許しちゃうかな


「よーいスタート!」

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