第4話:たった今から俺の彼女だからな。
ってことで拓人は早速、那月と一緒に家に帰って「海賊ゲーム」を持ってまた
那月の家にお邪魔した・・・なんせ隣だし。
那月が拓人の彼女になってくれるかどうかは一本のおもちゃの剣にかかっていた。
あ、那月のほかほか生パンツも・・・。
「勝負は三回にしましょう・・・一回じゃ俺がコイツに細工してたらダメ
だからな・・・細工なんかしてねえけど・・・」
「信じるよ、拓」
「先輩を引っ掛けたり騙したりしたら俺、一生自分が許せなくなるから」
「あはは・・・可愛いやつ〜」
「ほい、那月・・・最初はじゃんけん」
拓人と那月はじゃんけんで先攻、後攻を決めた。
じゃんけんは拓人が勝って先攻になった。
「じゃ〜俺から行くからな」
拓人と那月は樽に順に剣を指して行った。
「ドキドキするな拓・・・?」
「わっ・・・あ〜あ、海賊飛び出しちゃった」
で結局、那月が海賊を、みごとに飛ばしてしまって2敗した。
「俺の勝ちだぞ那月・・・やった〜」
「だな・・・しょうがないな、約束だからな」
「じゃ〜たった今から俺の彼女にだからな、もう戻れないぞ」
「いいよ・・・」
「めっちゃ嬉しいで・・・俺、泣きそう・・・泣いていいか?」
「バーカ、泣くようなことか・・・」
「そんなに私と恋人同士になりたかったのか?」
「最近そのことしか考えてなかったですんだ
「あのさ、私のどこがいいの?」
「どこがって?」
「私って口は悪いしガサツだし・・・女っ気まるでないし・・・」
「そんなことはいいんんだ、俺の中でオッケーならいいんだ」
「いくら取り繕っていい子ぶったって性格が捻くれてたら意味ないだろ」
「俺は那月の真っ直ぐなところが好きなんだ」
「それにエロいし・・・」
「なに?エロいって人のことを・・・」
「今もだけど、那月、あぐら組んでるからパンツ見える」
「なんて言うか俺、そう言うところが好きなんだ、無防備って言うか、可愛い
って言うか?」
「見るなよ、スケベ」
「拓〜おまえ変わってるな?」
「前から変わってるって思ってたけど、まじ変わってるわ」
「でもさ・・・私も拓のこと、好きだよ」
「あ〜言っちゃった」
「あのさ、本当言うと、もし私が勝負に勝ってても、おまえの彼氏になってたと
思うぞ」
「え?じゃ〜なんで勝負しようなんて無駄なことしたんだよ?」
「おまえの気持ちがどこまで本当か確かめたかったから」
「俺を試したのか?」
「人生ってそんなもんだろ?・・・どこへ行ったってなにしたって勝負どころ
ってのはいつでも付いて回るんだ・・・拓」
「そうだな、でも今回は俺の勝ちだ」
「そうだな・・・おまえの勝ち、おめでとう」
「じゃ〜俺たち、自他共に認める恋人関係になったんだよね」
「そうだよ・・・満足か?」
「あ〜長年蓄積してた何かがす〜っと抜けて軽くなったみたいだ・・・」
「だけどまだ80パーセントくらいかな!!」
「80パー?」
「なに?まだって、なにか足らないんだよ?」
「あの・・・那月の・・・生パンツ・・・とか」
「・・・・・・」
「あはは・・・それか・・・あはは・・・覚えてたんだ・・・まあ約束だもんね」
「分かった・・・じゃ〜ちょっと向こう向いてて」
「まだ脱いでるとこと脱いだあと見られたくないからな」
そう言うと那月は今履いてるパンツ脱いで拓人の手に渡した。
「ほれほれ・・・ほっかほか」
「さっき、トイレに行っといてやったからな・・・レアもんだぞ・・・私だと
思って大事にしろよ」
「あ、そのパンツ顔に被ったりするなよ・・・」
「え〜好きな子のパンツ顔に被るのが変態の醍醐味じゃないか?」
「そんな機会、絶対ないんだからな・・・」
「汚いだろ?・・・被るならちゃんと洗ってから被れ」
那月が拓人の彼女になって拓人は飛び上がるほど嬉しかったけど、生パンツは
ゲットしておいてよかったとつくづく思った。
那月の生パンツは、洗われることなく拓人の家の神棚に祀られた。
だから拓人は毎朝、神棚に手を合わせるようになった。
つづく。
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