第2話 引き篭もる為の精霊召喚します!



「よし、全部と契約しよう!魔法陣が分かる本は確か、あそこだっけ〜、あった」


そう言いながら精霊契約本を取って自室に戻る。


「まずは、火の精霊、、、、サラマンダーで、良いよね。サラマンダーの魔法陣は、、、、こーやって、あれ?ツノだったけ?いや、羽根だよね、よし、完成!で、魔力を含んだ血を一滴、ピュッ」


召喚サモン・火の精霊よ!】


そう言った瞬間、身体の中にある魔力が魔法陣に大量に吸われる感覚に襲われる。


「うぁ、魔力がめっちゃ吸われる」


ブワッ


目の前には赤と黄色の色の羽根は燃えており、綺麗な鳥が現れた。


〈我を呼んだのはお主か?我は火の精霊・フェニックス〉


「フェニックス?、、、、サラマンダーじゃなくて?」


私は急いでそばに置いてある本を確認する。すると魔法陣はサラマンダーのじゃなく、フェニックスを召喚する為の魔法陣だった。すると、フェニックスからの視線に気付いてそちらに目をやると、私の心臓付近を見ているフェニックス。


〈、、、、お主の魔力は特別だな〉


「?、、、、特別?」


〈あぁ、見た事のないな。中からではなく外からか〉


「何それ?」


何を言っているのか、分からずに不思議そうに思っていたら、フェニックスから質問をされた。


〈お主、名を告げよ〉


「、、、、ユリティア・グーゼル。貴方の契約者の名よ」


〈ユリティア、そうか、何か身に付ける物を持って来い〉


「身に付ける物?ぁ、なら」


私はそう言って机の中にあったブカブカの指輪をフェニックスの前に持ってくる。


「これでどう?」


〈それで良い、では私の言葉に続け 汝・火の精霊・フェニックスよ〉


「【汝・火の精霊・フェニックスよ】」


〈主人無今を捨て〉


「【主人無今を捨て】」


〈新たな主人ユリティア・グーゼルを主人とし契約を〉


「【新たな主人ユリティア・グーゼルを主人とし契約を】」


〈divine《ディバイン》〉


「【divine《ディバイン》】」


そう言うと、フェニックスが小さい宝石の形になって私が持っていた指輪にくっ付いた。それと同時に体に魔力が満たされる感覚になった。


「ぇ!?どー言う事!?」


〈これで契約は完了した。呼び出したい時は我の名を呼べば良いぞ〉


「、、、、なら、フェニックスを来い」


私がそう言ったら宝石が光ってフェニックスになった。


〈主人様、我に名前を付けよ〉


「名前、、、、そうだな〜、フェニックスって性別どっち??」


〈我か?一応男だが?〉


「なら〜、ぁ!不死鳥だから、フシを取ってフジ君!」


〈フジか、ハハッ 良いなだな。気に入った、我の名は今日からフジだ〉


フジ君がそう言うと、私の手の甲にフェニックスの紋章が現れた。


「わっ!何これ、ぇ?!」


〈あぁ、それは完全な契約の印だ。すぐに帰るから安心しろ、〉


「完全な契約?」


「そうだ。我に名を与えた事で新たな体となったからな。新たな主人となった主人様にその称号の1つを与えたのだ〉


「へぇ〜、凄いね」


私は知らない情報に少し興奮を覚えながら手の甲を見ると一瞬で紋章が消えた。


〈我は主人様の守護者になれて嬉しい〉


「、、うん、!ぁ、フジ君、私今から他の精霊達呼び出したいんだけど、フジ君の魔力借りても良い?」


〈あぁ、良いぞ。主人様の命ならばな〉


本でもファンブックでも読んだんだけど、契約した精霊の魔力を使ったり借りたりする事が出来るのって本当だったんだ。

って思いながら、主人様と言ってくるフジ君にちょっと恥ずかしいと思って、ちょっとお願いをする。


「主人様って辞めてよ」


〈、、、、なら、ティア様はどうだ?〉


「様付けだけどまぁ、良いか。それで良いよ」


私がそう言うと嬉しそうに羽根を動かしたかと思えばある提案をして来たフジ君。


〈そうか、なら良かった。ティア様、人間体になっても良いか?そっちの方が魔力が出しやすい〉


「うん、良いよ。、、、、ぇ、ちょっと待って、今なんて言った!?」


〈そっちの方が魔力が出しやすい、?〉


「違う!その前に言った!」


〈、、、、ぁ、人間体になっても良いか?の事か?〉


「そう!ぇ!フジ君、人間体になれるの!?!」


そう驚いた表情をする私が聞くと普通に頷くフジ君。


〈あぁ、2つの姿を持って下界で過ごしたりもするからな〉


「知らんかった」


〈では、人間体になっても良いか??〉


「うん、、、、どうぞ」


私がそう言ったら、フジ君の体が光ったかと思ったら、最初は羽根が人の腕になり、その次は足の部分が人の足になり尾の部分が尻になって順番に人の姿になっていき、人の姿となって蘭飛んでいた体は床に降り立った。

その見た目は10代半ばぐらいで赤髪で腰まで長い髪で、橙色の瞳を持ち、180cmぐらいの身長で綺麗で美人系顔立ち(甘いフェイス)を持ったイケメンだった。


「、、、、イケメンじゃねーか、、、、はっ!!」


〈ティア様?〉


一瞬見惚れていたが、今のフジ君の格好に気付いて超焦った。何故なら全裸なのだから、私は急いで部屋のクローゼットから、執事用の服を取り出してフジ君に渡す。


「フジ君!これ来て!わたし後ろ向いるから着れたら言って!」

「後、髪型渡すから1つ結びにしてね!」


私はそう言って後ろを向く。数分後、


〈ティア様、着れたぞ?〉


そう言われたので、振り向くと執事服をキッチリと着て、髪を1つ結びにして少し長かった前髪を耳にかけて現れた超絶イケメンに言葉をまた失ってしまった。私はただただ、両手で口を添えて「はわっ」としか言えなかった。それに不安を感じたフジ君がアワアワしながら話しかけた。


〈ティア様、我似合ってないのか?ダメだったか?〉


ちょっと悲しそうな顔で言われて私は瞬時に手を横に張って否定する。何、イケメン悲しませてんの、私!!!!!!


「全然、イケメン。超似合ってる。最高!」


〈本当か!良かったぞ〉


「そっか、、、、じゃ、次の召喚始めよっか」


私はそう言って部屋から3つのアクセサリーを探し出す。

イヤリングと、ネックレス、ブレスレットを持って来た。


「次の紹介する精霊は、、、、」


私が精霊契約本を読んでいると横からフジ君も本を見て少し見てから、ある提案をして来た。


〈ティア様、サンダーを呼び出してはどうだ?〉


「サンダー?ぁ、雷の精霊?」


〈あぁ、仲が良いから、我と話が合う〉


「フジ君がそう言うなら」


私は了承してサンダーのページを開いて、サンダーの魔法陣を書いて魔力を含んだ血を垂らして ピュッ


召喚サモン・雷の精霊サンダーよ!】


そう言った瞬間、身体の中にある魔力が魔法陣にさっきより少ないが吸われる感覚が来た。フジ君のおかげでラクなので良かった。


ブワッ


目の前に現れたのはビリッとした感覚に襲われて、金髪の髪に黄色い瞳をしてエルフの様な耳を持って可愛い顔で悪戯っ子みたいな雰囲気を持つ小柄な少年が現れた。パーカーみたいな服を着ている。


〈俺を呼んだのはお前?俺は雷の精霊・サンダー〉


「はっ、初めまして!えっと、ユリティア・グーゼルです!」


〈ふぅん、ねぇ、何か食いもんない?腹減ってんだけど?〉


ツリ目の目を私に向けてそう言ったサンダーにちょっと「フジ君と真反対な性格だな」って思っていたら、一歩後ろに居たフジ君が口を開いた。


〈サンダー、久しぶりですね。50年ぶりですか?〉


〈ぁ?、、、!フェニックスじゃねーか!お久だ!ぇ!?何、お前、人の姿久しぶりじゃね!?〉


〈今はこの方、ティア様の守護者をしている。今の名は“フジ“だ。サンダーもなったらどうだ?〉


フジ君が優しくサンダーに言うと、サンダーは子供みたいな感じで悩んだ声を出す。


〈えぇ〜、悩むなぁ〜、別に良いけど〜、俺誰かに縛られるのわなぁ〜〉


そう言って来たので、私は机に置いてあったある物を手に取りサンダーの前に持って来た。


「サンダー、、、、毎日美味しい食べ物食べれるって言ったら???」


〈ぇ?、何だそれ?〉


「サンドイッチ、、朝食で余ったので作って貰ったの」


〈ゴクッ 、、、、1つだけな〉


そう言ってサンドイッチを1つ取って1口食べると大きく目を開いて、一瞬で1つをペロッと食べ切ったサンダー。


〈ペロッ 美味い、、、、良いぜ。俺、お前を主人として認めてやる!宜しくな!〉


〈良かったですね。ティア様〉


「うん、!だね!、よし、じゃあ」


私はそう言って、イヤリングを持ってさっきフジ君とやった事を思い出して、喋る。


「【汝・雷の精霊・サンダーよ】」


「【主人無今を捨て】」


「【新たな主人ユリティア・グーゼルを主人とし契約を】」


「【divine《ディバイン》】」


そう言うと、サンダーが小さい宝石の形になって私が持っていたイヤリングにくっ付いた。それと同時また体に魔力が満たされる感覚になった。


〈これで契約完了だ!宜しくな!ティア様!〉


「うん、出て来て良いよ、サンダー」


私がそう言うと宝石から元の姿になったと思ったら、、、、


「!! 何で、全裸になってんの!!?」


〈ん?そりゃあ契約すりゃあ、俺の身につけてるもんはなく何の〉


「えぇ〜、フジ君、サンダーにピッタリの服クローゼットから持って来てくれない?」


〈あぁ、任せてくれ〉


私がフジ君に頼むでフジ君はクローゼットに向かうと、サンダーからの視線が突き刺さって私は後ろを向きながらサンダーに話しかける。


「何?サンダー、」


〈俺にも名前!フェニックス、じゃなくてフジだけズリー、よ!〉


「はいはい、、、、サンダーだから、ライ君ってどう?」


〈ライ、、、、良いじゃねーか!最高な名だな!!〉


私が名前を付けると嬉しそうな声色をしたライ君。そして私の太ももに雷マークの紋章が現れた。すると、見繕い終わったフジ君が戻って来た。


〈サンダー、此れを着ろ。我と同じ様なデザインだ〉


〈もう、サンダーじゃねー!ライだ!フジもそう呼べよ!〉


〈了解した〉


フジ君から服を受け取ったのか、着替え始めたライ君。


〈ティア様、着替え終わったぞ!〉


そう聞こえたので私は後ろを振り返ると、執事服のシャツを着崩して来て、小柄だからミニズボンで肩まで伸びた髪をハーフアップにしていて結構可愛いと思えた。


今日は後2体の精霊を召喚出来たら良いな、何て思いながらサンドイッチを食べる。
































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