第47話

「ほくとぉ、…しぶやくんね…わたしを、好きじゃなかったみたい。」


溢れる鼻水と涙をすすりながらそう言う。





「そっか。やっぱアホだな、お前。」


北斗のその言葉はいつもみたいに乱暴だったけど、いつの間にか頭の上に乗せられていた手は、お日さまみたいに暖かかった。


「ちゃんと話したのか?あいつと。」


「ううん。…まだ。」


「なら、ちゃんと別れて来いよ。」


「うん…。」


「そんで…。」







「お前は本当に、お前のことを好きな奴と付き合えばいい。」

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