第42話
「てめえ、ぶっ殺す!」
俺はそう叫ぶとありったけの怒りを拳に込めて、衝立越しにシブヤの顔面めがけてパンチを繰り出した。
もの凄い騒音をたてて隣のテーブルに弾け飛ぶシブヤと、金切り声の様な女の叫び。
俺に何かを言って、俺の肩や腕を掴もうとする拓海。
俺は拓海の腕をふりほどくと衝立を飛び越え、まだテーブルに倒れ込んだままのシブヤの胸ぐらを掴んだ。
あんまり怒ってたから、何て言ったのか覚えてないけど。
俺に罵声を浴びせられながら、唇から真っ赤な血を滲ませているシブヤは…。
何故か、微笑を浮かべていた。
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