第41話

俺は、テーブルにドンッと激しく手を付いて立ち上がった。


その衝撃で、テーブルの上にあった拓海のジュースと俺のシェイクが弾け飛ぶ。





「おわっ、北斗!どうした!?」


拓海がそんなことを叫んでいた気がする。


驚く拓海を無視して、俺が渾身の睨みを効かせたのは、衝立の向こう側のテーブルだった。





…そこにいたのは茶髪でクルクルのアホそうな女と…目を見開いて心底俺の登場に驚いている、見た目だけは爽やかな男…





香夏の彼氏の、シブヤだった。

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