第36話
そんなとある真夏の日、学校に行くとこんな噂が流れていた。
「川瀬北斗に彼女が出来た」って。
有名な北斗のことだから、噂はあっという間に広がって嫌でもわたしの耳に入った。
相手は北斗と同じクラスの角田(すみだ)さんっていう、びっくりするくらい綺麗な子で。
角田さんから告白して、北斗がオーケーしたらしい。
一緒にいる所を見た人も、何人もいるみたい。
昔からモテモテの北斗は、適当にそういう経験はあるんだろうけど『彼女』っていう存在をはっきりと作ったのは初めてで。
ずっと北斗に会っていないせいか…。
その噂を聞いてから、わたしは何だか無償にモヤモヤしていた。
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