好きな人とわたしの関係

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あの日、脱け殻みたいになった家を見て俺は呆然とした。

家にいたくなくて、外に飛び出した。

母さんが、いなくなった。

母さんに、捨てられた。

朝まで笑っていた母さんが、俺を捨てた…。

青いユニフォームを着たまま、俺は玄関にうずくまって泣いた。

道を通る人達がそんな俺には見て見ぬふりをして、足早に通り過ぎる。

そんなの、どうでも良かった。

ただもう、消えてしまいたかった。

すると隣の家からあいつが…香夏が出てきた。

部屋着姿のまま、サンダルなんかを慌てて引っ掛けて来た様子で…。

俺を見て、今にも泣きそうな顔をしていた。

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