第12話

「しぶやぁ?」


北斗の顔が、明らかに歪んだ。


「誰だ、そいつ。」


「…隣の席の人。」


「…好きなのか?」


「……………うん…………。」






うわあああ、恥ずかしい。


北斗に恋愛話してる自分が、恥ずかしい。


だって北斗は…


一緒にテレビ見たり漫画読んだり、蝉を取りに行ったり貯まった夏休みの宿題を一緒にやったり…


そういう仲だから。


恋愛話とか、なんかきもい。

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