見知らぬクラスメイト

第10話

◇◇◇



初めてのデートは学校近くのファミレス。




メニューを何にしようか決めかねていると、晴もまだ悩んでいるみたいで安心した。




やっと決まってメニュー表から顔を上げると、晴も今決まったみたいでばっちり目が合った。




「決まった?」と、晴。




「うん、デミグラスソースのオムライス。」




そう言うと、晴はうれしそうに笑った。




「あ、俺も。結局いつもそれになっちゃうんだよな~。」








晴の笑顔がなんだかかわいくて、わたしも笑った。









晴――。




あの頃はまだ晴のこと何も知らなかったけど、そんな風に笑う晴が、すごくすごく好きだって思った――。



◇◇◇

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