第7話
わたしと晴の冷えた空気に、周りも敏感に反応した。
晴の冷たい態度から、わたしの浮気が原因で別れた、だとかわたしが遊びまくっている、だとか根も葉もない噂が流れた。
元々わたしは、あまり女の子に好かれない。
口数は少なく人と話すと緊張するので、オドオドとしている。
自分のことを話すのが苦手なので、友達も少ない。
だから晴の態度が変わり「ひどい女」の噂が流れると、女子達の陰湿ないじめのターゲットになった。
クラス内では無視されるか、たまに机を蹴られたり笑われたりする程度。
だけど人のいないところでは生卵やゴミを投げ付けれたり、身体中を蹴られたりする。
クラスの女子が誰もわたしと口をきかないので、自然と男子もわたしに近付かない。
晴は元より、わたしのことを見ようともしない。
さすがに裏のいじめの実態は知らなくても、クラス中に避けられてることぐらい知ってるだろう。
なのに晴は何も言わない。
それくらい、わたしのことが大嫌いなんだ――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます