第7話

わたしと晴の冷えた空気に、周りも敏感に反応した。




晴の冷たい態度から、わたしの浮気が原因で別れた、だとかわたしが遊びまくっている、だとか根も葉もない噂が流れた。








元々わたしは、あまり女の子に好かれない。




口数は少なく人と話すと緊張するので、オドオドとしている。




自分のことを話すのが苦手なので、友達も少ない。




だから晴の態度が変わり「ひどい女」の噂が流れると、女子達の陰湿ないじめのターゲットになった。








クラス内では無視されるか、たまに机を蹴られたり笑われたりする程度。




だけど人のいないところでは生卵やゴミを投げ付けれたり、身体中を蹴られたりする。







クラスの女子が誰もわたしと口をきかないので、自然と男子もわたしに近付かない。



晴は元より、わたしのことを見ようともしない。




さすがに裏のいじめの実態は知らなくても、クラス中に避けられてることぐらい知ってるだろう。






なのに晴は何も言わない。






それくらい、わたしのことが大嫌いなんだ――。

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