第6話
「あの、わたしも一緒に行っていいかな」
俺の体は、一瞬にしてカチンコチンに凍り付いた。
坂下さんっていうのは、言わずと知れたクラスのナンバー1だ。
もちろん、可愛い女子ナンバー1っていう意味だ。
天パなのか、肩までの茶色い髪はいい感じにウェーブが掛かっている。
色白の肌に、二重のぱっちりとした目、小さな鼻。まるで、外国の女の子みたいだ。
その辺のアイドルより、間違いなく可愛い。
そんな坂下さんが、今俺に向かって『一緒に行っていいかな』って言わなかったか?
気のせいか?これは、気のせいなのか?
「坂下さん、マカオン好きなの?」
緊張で声を出せずにいる俺に対して、意外にも平然と、サトシがそう言って除けた。
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