第3話

「そんな……! お父ちゃんは、病気なんです! 歩くのもやっとなのに、そんなこと……!」



立ち上がったテイは父親の首根っこをつかむ傷の男にしがみついたが、「ええい、うるさい!」とまるで蠅でも追い払うように再び床に叩きつけられた。



「テイ、テイ……!」



必死にテイの身を案ずる父親の声が、虚しく闇に響き渡る。







「鬱陶しいからその娘、お前らで抑えとけよ」



傷の男がそう指図すれば、後ろに侍っていた男たちは「へい、へい」と次々にテイの手足を押さえた。



テイが必死に抵抗しようとしたので、着物が崩れ、瞬く間にテイの姿はあられもない状態になる。



格子戸から入り込む月明かりに、テイの白く滑らかな女体が露わになった。



ごくり、と唾を飲む男達。









「父親は賭博で借金をこさえるようなろくでなしでも、娘は育つもんなんだなあ……」



「格好はみすぼらしいが、よく見りゃ相当なべっぴんじゃねえか」



男の一人が、荒い息を吐き出しながらむき出しのテイの胸をまさぐった。



「やめて、やめて・・・・・!」



テイの拒絶も虚しく、気づけばあっという間に、テイの体は男たちの手に、舌に、弄ばれていた。








「テイ、テイ……。うう、やめろ……、」


枯れ木のようなテイの父親の声が、涙声になって行く。

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