第6話
わたしが見に来ているのは、ポール・ゴーギャンの特別展だった。
開催期間が今日までだったのを知り、慌てて滑り込んだのだ。
結果として授業をさぼる羽目になってしまったけど、授業なんて学習する前から全部理解しているからなんら問題はない。
出席日数だけはどうにかクリアしなければならないけど、そんなのとっくに計算できてる。
今回の特別展の目玉は、何と言っても目の前にあるゴーギャンの幻の大作だった。
普段はボストン美術館で展示されているその絵が日本に来ることは、滅多にない。
”我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか”
わたしを引き付けたのは、そのタイトルに他ならない。
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