出会い

@answer124

第1話

自分がいることを、感じたい時ってない?

心細いよ。


ミカリュックを抱えて街を歩いた。

風が髪を撫でる。今日の冬の空気は、冷たく、もうすぐ雨を連れてきそう。


何がしたいんだろう?わからない。


どうせ死ぬ。

どうせ失う。


雨が降ってきた。

傘もない。


コンビニで、折りたたみ傘を買う。


「よう」

「うん」


バイト先の人に会った。


今日は、、、


「あのさ、傘、交換しよう」


「え、なんで?」


「いいから」


「お疲れ、俺の下の名前ケンジ」


「私ミカ」


「またね」


「また」


ケンジ、、、


黒い傘は重いけど、包まれているようだった。









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