第17話 難民達の新たな住居

家の前の広場に着くと、まず井戸の説明をする


「これが井戸の水をくみ上げる装置でこのポンプを上下に動かすと水が出る」


難民達がレバーを動かし水をだしてみる


「水を簡単に組むことができる、すごい魔導具ですね」


この世界には魔導具があるんだ、聖女がいる位だからあるんだろうなっと思いながら


「魔導具ではないが似たような物だ」と説明する


次に住む所としてテントを2個、スマホで購入する。難民にあまり贅沢させても、それが当たり前になってダメになるし、とりあえずはテントで十分だろう


「住む所をこのテントを組み上げてから住んでくれ、あとで斧や大工道具を用意するから自分たちで家を建ててくれ」


スマホを操作してテントを出した所を、難民たちが見て、一番最初に船で意識が戻ったカルロが聞いてくる


「斎藤さまは凄い魔法使い様なんですね」


魔法ではなく、女神様からスマホを使えるようにギフトを貰ってネットショップで購入しているのだが、説明するのが難しいので魔法使いと言うことにしといた


「あまり人に知られていいことではないから誰にも言わないように」


と言うと難民達は青ざめた顔で頭を上下に動かした。他の人に魔法のことを漏らしたら、魔法で凄い罰を受けることを想像したのかもしれない


「お前たちは魔法で薪とかに火を付けたりできないのか?」


「俺たちは魔法を使うことができないので火を付けたりできません」


それならとブロックを購入してブロックの釜戸で煮炊き出来るようにし、土鍋と米、それと薪、ファイアースターターを購入した。マッチやライターはオバースペックだと思ったので、長く使えるファイアースターターにした。それで米の炊き方をスマホで調べながら説明した。


「俺たちの主食はこの米になるしばらくは米を支給するが、そのうち自分たち田んぼを作り、作れるようになってくれ、あと飯を作る時に言ってくれたらおかずに使う野菜や肉、魚も支給するからその都度言ってくれ」


平服して「領主様なにからなにまでありがとうございます」と頭を下げた


いつも間にか領主呼ばわりされていたが、誰も住んでない無人島に住んでいるので私の領地みたいなものか、と納得する。領地と言うより6人が住んでいる村みたいなものかな?そのうち家庭菜園でもやろうかなと思っていたけど、難民達が来たから早めに家庭菜園を作るか。それよりも先に難民もとい村人達の家作りが先かな作り方は知らないから、道具の使い方だけ説明して、あとは村人達に丸投げになるけど


「今日はいろいろあって体調も良くないだろうから、ゆっくり休んで明日から家作りの為の木の伐採をしてもらう」


「わかりました。今日はゆっくり休ませてもらいます」と言ってさっき組み立てたテントに入って行った







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る