第16話 難民が来た
昨日は雨だったけど、今日は晴れてよかったよ。雨降ると外出られないし、洗濯もできないからね。昨日は1日部屋で過ごして運動不足なので、海まで散歩することにした。ラナさんも誘うと行くとのことで、一緒に海まで散歩した。海に着くと砂浜に小舟が打ち上げられていて、船の上には2人組の男女が倒れていた。すぐさまラナさんを呼んで、聖女の力で癒してもらったが
「癒しの力で治せる分は治しましたが、たぶん栄養不足と脱水ですね」
すぐさまペットボトル水を購入していると、一人の男性の意識が戻った
「おい大丈夫か水だぞ、飲めるか?」
水を一口飲ませると、凄い勢いで水を飲み始めた
「他の人の分も水を用意してるから飲ませてやってくれ。あと飯はちゃんと食えてるのか?」
「すいません、何日も食べれてません」
「わかった、なにか食うもの用意するから待ってろ」
カセットコンロと鍋を出し、スマホでお粥のレトルトを購入して湯煎した。全員の意識が戻って来たころ、お粥の湯煎が終わったので器に入れて食べさせる事にした
「熱いから気を付けるよ」
スプーンですくって、ふーっと息をかけて冷まして口に入るれがまだ熱かったみたいでハフハフしながら食べていた。食事が終わって一息ついたところで事情を聞いてみた
「あんたたちは、なんでこんな小舟でしかも女性まで乗せていたんだ」
「俺たち、漁村で漁をして暮らしていたんですか、最近あまり魚が取れなくて、それで魚が売れなく税が払えないから、別の所に行こうと漁村を逃げ出してきたんだ」
「漁村で魚が取れないんだったら、税を免除してくれたりしないのか?」
「うちの所の領主はあまりいい噂を聞かないような人で、税を免除なんかしないさ」
やっぱり貴族はダメな奴がいるんだな、無理やり税を取ると住民が逃げたり、餓死して住民が減って後々、税収が減ると思うんだけどな
「ここは俺たち2人しかいないから、よかったらここに住まないか?」
「食料はしばらく分けてやる、その代わり家は道具を貸すから自分たちで作れよ」
「食料も分けてもらって、おまけに家を作る道具まで貸してもらえるなんてありがとうございます」
「まずは俺たちが住んでいる所に行こうか」
船が流されないように船を砂浜に引き上げてから家があるところに戻った
「なんか裕二さん私と話してる時とさっきの人達と話している時とで話し方が違うんですね?」
「ああいう人達はあまり丁寧な話し方をすると調子に乗ったりするから初めが肝心だよ」
そうのような話をラナさんとしていたら家の前の広場に着いた
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