第2話「独りの少女と新たな街」

前回のあらすじ

ふとしたことから僕(高山 将大)はトラックに轢かれ死亡した。

そして現代とは違う世界「異世界」に転生した!

その世界で出会った固有スキルとリゼンと新しい冒険を始めた!



「ふわぁ~おはよ~」

僕は朝起きて、リビングに行く。

「おはよう。早速、朝ごはん出来てるから食べて~」

「うわ~!美味しそう!」

マーガリンを塗ったパンにサラダ、ベーコンエッグが置かれている。

「いただきま~す!」

「召し上がれ~」

目玉焼きの黄身を割って、一口大に切る。そして口に運ぶ

「う~ん!美味~!」

半熟で濃厚な目玉焼きの味を存分に味わえる。

味付けはしておらずなお、素材の味を実感でき、美味しい。

「次は…ベーコン!」

ベーコンはそのままかぶりつく。

「!!!!………ジューシー!」

カリッカリに焼けたベーコンだ。だが口に入れて噛んだとき、脂や旨みが口の中に溢れる&肉本来のジューシーさも相まってこれも美味い。

「美味しい!全部美味しい!」

「美味しいそうに食べるね。作って良かった。」

「そりゃ美味しいからね~」

「そういえばリゼンはここ以外の街に行ったことあるの?」

「いやあまりないかも。あんま覚えてないや」

「じゃあここ以外の街に行こうよ!」

「いいね!じゃあ早速準備しよう!」

「OK!」

いつも通りローブを着る


     5分後


「じゃあ出発しよ!」

「うん!ていうかどこに行くの?」

「太陽の街 ラーリオスだよ!」

どうやら太陽の街に行くらしい。

「そっかじゃあ行こう!」

僕たちは扉を開けて、外に出た。



ひとまず町を出た。

外も意外に整備されている。

「ねぇ…これどの方位に進む?」

「え~と北に数km進もう!」

僕はリゼンの言う通り北に歩く。

    25分後

「着いた~!……ねぇ…太陽の街にしては暗くない?」

明かりも何もなく、暗くてジメジメしている。

「確かに…本来は工業とかも発達してるからすごく明るいはずなのに…」

「誰かいないか探そう?」

「うん。そうしよっか」

僕の提案で人を探すことにした。


「本当に誰もいないね……うわっ!カメムシ!」

「リゼンビビるなよ~こいつも生きてるんだから~」

僕はカメムシを掴み、外へ逃がした。

「あ…ありがと…そういえば後、探してないところは……」

「この路地裏だね…」

明らかに怪しい取引がされてそうな路地裏だ。

僕たちは進んだ。その路地裏の方に…

「ねぇ~ヴィ~ル~ス!誰もいないから帰ろ?」

「いや…いる……なんか魔力みたいなやつがここらにある」

「え?そんなのあるわけないでしょ?魔力探知のスキルは覚えるの難しいんだから…」

「ねぇリゼン…それ…」

リゼンの下に倒れ込んでいる少女がいる。

「お前…誰?」

少女が僕に指を指した。

僕はその子に話しかけた。

「そんなことよりお母さんは?ここは危ないよ?」

「質問に……答えろ。クソ変態ロリコンめ!」

「ロ…リコ…ン………ごめんごめん!僕はヴィルス!よろしく。」

「ふ~ん。で、この街に何しにきたの?」

「旅に来たんだよ!」

「へ~じゃあボクに何の用?」

「特に用は無いけど…」

「じゃあ近づかないで…」

少女はフラフラ歩いて行った。

「なぁリゼン……あの子の居場所分かる?」

「うん。一応分かるけどどうして?」

「実は最初に感じた魔力はあの子からじゃなかった。そしてその魔力はあの子に追尾するかのように移動した。」

「まさか…」

「あの子の命が危ない……」

「じゃあ早く行かないと!」

「あぁ!行くぞ!」





続く


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