第2話 仏教では抗体にならない
過去、仏教発祥の地から連綿と続く大小様々な民族や国家、そして最終到達点である、中国・朝鮮・日本と、仏教を信奉した国々は軒並み潰れている(という話を20年ほど前にどこかの図書館で読みました。つまり、そういう研究をした人とその人の書かれた本が実在する)。
どんな国家でも栄枯盛衰はある、といえばそれまでですが、「戦う」という根本思想がない宗教が、戦いばかりの現実世界で生き残れないのは当たり前の話。稼いでも稼いでも、シロアリに食い尽くされるまで仏像を拝んでいくという「輪廻」の輪から逃れることはできないのです。
私があるアメリカ人に聞いた話では、そのためにGHQ(アメリカの日本統治司令部)は、仏教と天皇を存続させたのだということです(戦争中、すでに日本占領計画もGHQ構想もできあがっていた)。
タイでは今も仏教が盛んですが、あそこはたまたま地政学的に恵まれているのと仏教の弱点を逆手にとって生きている、だけのことです。
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