本質的「生きる」

古 散太

本質的「生きる」

何でもうまくやろうと思わないこと

何でもうまくできると思わないこと


他人と比べて上とか下だとか決めないこと

他人と比べて自分はどうとか悩まないこと


物事を見たまま判断しないこと

物事を見たまま決めつけないこと


考えてもどうにもならないなら考えないこと

考えてもどうにもならないなら引きずらないこと


心が息苦しいなら無理をしないこと

心が息苦しいなら抱え込まないこと


何事も過剰に期待をしないこと

何事もただただ待たないこと



何でもできることしかできないから

何でも精いっぱいしかできないから


まったく違う人生を抱えてて上も下もないから

まったく違う人生を歩んでいて比べようはないから


どんなことでも見ているのは一側面だから

どんなことでも見ているのは主観でしかないから


どうにもならないことはどうにもならないから

どうにもならないなら考えるだけムダだから


全力で生きていれば息苦しくもなるから

全力で生きていたら休息だって要るから


期待するのはただの傍観者と同じだから

期待するのは何かのひな鳥と同じだから


自分の本質的なところでありのままに生きる

社会や世の中や常識や世間体に惑わされずに

人間という種類の生物として生きていければ

余分に背負っているものすべてを捨て去れば

おどろくほどの足取りの軽さで踊りだすから

おどろくほどの心の清涼感に涙が溢れるから

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