◆【エリア紹介：港町リュレーエ】◆

【地域概説】

　ファゲルズァート島の主要七都市の一つです。

　【MAIN SCENARIO：ファゲルズァート島スタンプラリー】、【MAIN SCENARIO：呪われし館の殺人事件】、【MAIN SCENARIO：美人の島の魔法の鏡】と六つあるシナリオのうち三つのスタート地点になっています。

　その他、多くのイベントが用意されているため積極的に探索するべきとなっています。

　リュレーエ港、港町リュレーエの町役場、港町リュレーエ市場、リュレーエ聖統教会、ホテル『ブルーオーシャン』、港町リュレーエのバス停で構成されています。それぞれの場所で行動する場合は30分経過、それぞれの場所を移動する間に5分経過したものとして計算してください。

◆リュレーエ港

　探索者達が最初に降り立つ港です。技能を振って情報が出るタイプの探索箇所はありません。

　今回の旅は緋夏樹旅行株式会社を経由しているため窓口に行っても本土に帰ることはできませんが、条件を満たせば窓口で受付することで離島に移動することもできます。

　なお、本土に帰還してシナリオを終了する場合はリュレーエ港にいるガイドの緋夏樹夏蜜に話し掛ける必要があります。

　リュレーエ港は九時から二十時まで営業しており、夏蜜もリュレーエ港の営業時間はリュレーエ港にいます。

　発生するイベントの詳細は【MAIN SCENARIO：ファゲルズァート島スタンプラリー】、【MAIN SCENARIO：美人の島の魔法の鏡】の頁をご覧ください。

　到着時に夏蜜から『シトラスカード』を人数分もらえます。このカードを持っていると提携しているバスの代金と提携しているホテルの宿泊費用が無料になります。

　また、夏蜜の他に女の子がいて、話しかけることでイベントが発生します。

・夏蜜との会話

　リュレーエ港の営業時間は九時から二十時までで、その時間帯、夏蜜はリュレーエ港に留まっています。

　【SECRET SCENARIO：(裏)三十一日の幻想】の段階に入っていない限りは彼女に話しかけることで島を出ることが可能です。

　夏蜜に「帰りたい」などと伝えれば船を出してもらえ、完全に帰還することができます。その時点でシナリオクリアという扱いになります。

　シナリオのエンディングは共通していますが、報酬については各シナリオの達成率が関わってきますのでその点ご注意ください。

　ぶっちゃげ島に着いた瞬間に帰ればシナリオクリアになるので、多分クトゥルフのシナリオ史上最速で終わらせることができるセッションだと思います。まあ、その場合は何も達成できていないので何も得られませんけどね。

　以下、やり取りの例です。

「本当に帰ってよろしいのですか？」

YES / NO　→　YES

「分かりました。それでは、船を出すように手続きをしてきますね」

　エンディングの内容については◆【エンディングについて】◆の頁に記載します。

・少女と会話

　少女は真っ白な髪に赤い瞳のアルビノの少女です。頭にピンクのリボンが付けられた白い猫耳をつけています。

　少女と話せるのは一回のみでイベントが終わると少女は夏蜜と話をして船に乗ってどこかに行ってしまいます。

　以下はイベント例です。

「あのねあのね！　私、お父さんと一緒に島で沢山思い出を作るつもりだったの。……でも、お父さんがお仕事でお母さんも忙しいみたいだし、一人で島に来たんだけど、やっぱり一人じゃつまらない。この日記にいっぱいいっぱい思い出を書きたかったんだけどな……。そうだ！　お兄さん(お姉さん)達ってこれから島で遊ぶんだよね？　良かったらこの日記にいっぱい楽しい思い出を描いてね」

　少女から『日記』を一冊受け取ることになります。

　実はこの『日記』はこのシナリオ集のコンセプトである時間制限を実質的に解除することができるアイテムでこの日記がなければパーフェクトエンディングは迎えられません。

　以下、『日記』の内容です。

-----------------------------------------------

・『日記』

　アルビノの女の子からもらった日記帳。黒い革のカバーがお洒落。

　絵日記の方式になっていて、上に絵を、下に文を書くことができるようになっている。<芸術・絵画>などを使えば巧い絵を描けるが、日記を書く際に技能は必要ない。

　栞代わりにメモが挟まっている。メモについての情報を知りたい場合は技能を振る必要はなく、ただ宣言をすればいい。

-----------------------------------------------

・メモの内容

　あぢょ€eるだ$a、me,げ//るァひぃ#@uびリ「Oprtwー」¥¥@

-----------------------------------------------

　この『日記』に対しては<クトゥルフ神話>か<ポルナ＝パルヴァド神話>、<オカルト>のいずれかが振れます。いずれも出てくるのは同じ情報です。

　成功した場合は『日記』が魔力を纏っていることが分かります。クリティカルを出した場合は『日記』の本当の詳細を解禁してください。

-----------------------------------------------

・『日記』

　この日記には時間操作の魔法が組み込まれている。具体的言うと、同時間軸に同じ存在を並立させる因果干渉系時間魔術と過去や未来へと移動する時間移動の魔術である。

　日記はある種のセーブポイントとなり、日記が書かれた時間と場所に移動することができる。

　また、例えば未来で何かしらのシナリオを進めた場合、『日記』を使って過去に戻っても探索者が探索者自身と出会うことはないが、探索者達が行った行動は『運命』として時間に刻まれるため、実行されたタイミングで必ず引き起こされることになる。

　また、真っ黒だった裏表紙には『求導店』という文字と梟の紋章が浮かび上がる。

-----------------------------------------------

◆港町リュレーエの町役場

　港町リュレーエの行政を管轄する町役場です。技能を振って情報が出るタイプの探索箇所はありません。

　町役場の入り口付近には観光課の窓口があり、基本的には町役場の入り口付近と観光課の窓口で情報収集が行えます。

　観光がメインのためか市民課等の本来入り口付近にあるべきかは全て町役場の奥の方に配置されており、棲み分けがなされているようです。

　観光課のブースには受付嬢が一人、ブースの外に町役場の職員と思われる女性がいます。観光客と思われる人達が何人かいると思いますが話し掛けても特段情報は得られません。ブースの外にいる女性職員については【港町リュレーエの町役場初回入庁時のイベント】の後に情報を記します。

　なお、観光課以外の場所についてはシナリオ上入る必要がないためハリボテになっています。

　町役場に入った時点でイベントが発生します。【MAIN SCENARIO：ファゲルズァート島スタンプラリー】の導入イベントでもありますが、入った場合に必ず発生するイベントなのでこちらにも情報を書いておきます。

【港町リュレーエの町役場初回入庁時のイベント】

「おおっ、見かけない顔だね！　もしかしなくても観光客かい？　ザグーマ＝ナイツローク、ファゲルズァート島港町リュレーエ町役場の観光課長をしているよ！　ところで、この島でやりたいことが決まっていないなら島の七つの名所を巡ってみてはどうかな？　今、名所巡りのスタンプラリーをしていて謎解きをしてスタンプを集めていくと、素敵な賞品が手に入るんだ！　興味があれば観光課の受付に一声掛けてね。スタンプラリーのカードを渡すから！」

　そう言い残し、ザグーマは観光課のブースの奥へと消えていきました。

　観光課の受付でスタンプラリーに参加する場合とその後の展開については【MAIN SCENARIO：ファゲルズァート島スタンプラリー】の頁をご覧ください。

・ブースの外にいる女性職員

　ファゲルズァート島港町リュレーエ町役場に務める女性職員のミシェール＝デヴァドンです。

　【SUB QUEST：エネミー図鑑作成依頼】に関わる重要NPCであると同時に、本シナリオのパーフェクトエンドを狙う際の鬼門になることが想定される人物でもあります。【MAIN SCENARIO：ファゲルズァート島スタンプラリー】では謎についてヒントをくれます。

　以下、彼女との出会い及び【SUB QUEST：エネミー図鑑作成依頼】の情報を記します。

【SUB QUEST：エネミー図鑑作成依頼】の台詞集

◆初めて話し掛けた時

「あら、観光客の方かしら？　この島のこと、楽しんでくれていると嬉しいわ。私はミシェール＝デヴァドン、観光課の職員よ。あら？　もしかして、スタンプラリーに参加されるのかしら？　あれってザグーマ課長が一人で考えたのよ。ファゲルズァート島七景を発案して、更に七つの名所を巡るスタンプラリーを提案したのだから確かにとても有能な方だとは思うのだけど、たった二日で名所の選定から練りに練られた謎解きの用意まで完璧に熟したってのは少し信じられないわよね。普段の仕事は正直パッとしないからびっくりしたわ。……って、これはオフレコで頼むわ。あっ、そうだったわ！　肝心なことを忘れていた。もし、この島を巡るのなら、『エネミー図鑑』というものを完成させてもらいたいの。私が趣味で作っているものなんだけど、このファゲルズァート島の生息している生き物とか、面白い人とかそういうのを記録したくてね。ちなみに、向ければ名前やステータス、倒すと色々な情報が記録される優れものだよ。あっ、引き受けてくれるのね！　ありがとう！　じゃあ、使い方のチュートリアル、始めていきましょうか？」

　探索者達はミシェールから青色のスマートフォンのようなもの『エネミー図鑑』を受け取ります。

-----------------------------------------------

・エネミー図鑑

　カメラを向けると情報が記録され、敵を倒すとエネミーの詳細な情報が記録される。ファゲルズァート島の全てのエネミーの情報を集めたらミシェールさんに報告だ！

-----------------------------------------------

「それじゃあ、まずは私にそのカメラを向けてみてくれないかしら？」

　『エネミー図鑑』のカメラを向けると「イゴーロナク・スードゥ」と表示されます。

　詳細は◆『エネミー図鑑』の情報◆をご覧ください。

「あっ、言い忘れていたけど私ってイゴーロナク・スードゥっていう……えっと、よく言われる表現だと神話生物ってものの一種なのよ。旧支配者のイゴーロナクの細胞を元に生み出された人工の神話生物って感じね。まあ、私は普通の人間のつもりだし、公言して困ることでもないから皆様も普通の人間だと思って接してくれると嬉しいわ」

　とはいうものの、神話生物という非常識な存在が目の前にいることを知って正気を保つ方が大変です。

　<SAN値チェック：3/1D10+1>です。

◆図鑑を百パーセント完成させた時。

「えっ……もしかして完成したの！？　わぁ！！　凄いなぁ！！　凄いよ！！　正直想定していた以上の情報が載っているみたいね！　驚きよ！！　この島の島民である筈の私よりもこの島に詳しくなっているんじゃないかしら！　これはお礼よ！　是非大切にしてくれると嬉しいわ」

　『エネミー図鑑』を完成させると、ミシェールから「魔法のメトロノーム」をもらえます。

-----------------------------------------------

・魔法のメトロノーム

　ミシェールが開発した魔道具。持っていると同じ戦闘技能や魔法を使った場合、ダメージが最大値になる。更に使う度に与えるダメージが2倍になる。この効果は違う戦闘技能や魔法を使うと途切れる。

-----------------------------------------------

◆港町リュレーエ市場

　港町リュレーエの市場です。様々なお店が乱立して活気に満ち溢れています。技能を振って情報が出るタイプの探索箇所はありません。

　市場に入った際に探偵風の少女がいることを必ず描写してください。

　彼女の正体及び探偵風の少女との接触で発生するイベントの詳細は【MAIN SCENARIO：呪われし館の殺人事件】の頁をご覧ください。

　各お店の詳細は以下に記します。

●魚屋

　港で水揚げされた新鮮な魚介類を購入することができます。

　主な利用用途は名産品製作の材料です。

　ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。

-----------------------------------------------

・時不知秋刀魚（ときしらずさんま）

　季節外れの秋刀魚。一匹で3,300円相当。

・黄嘴鰹（おうかくかつお）

　口の部分が黄色い鰹。一匹で5,000円相当。

・一角渦魚（うずいっかく）

　角がドリルを彷彿とさせるイッカク。一匹で12,000円相当。

・潮昆布（うしおこんぶ）

　美味しい昆布。一枚300円相当。

-----------------------------------------------

●肉屋

　港町リュレーエでは食肉用の動物を育てていないため、他の地域で生産された食肉を取り扱っています。

　主な利用用途は名産品製作の材料です。

　ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。

-----------------------------------------------

・島大牛（しまおおうし）

　島固有種の牛。柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、4,500円相当で販売。

・島豊豚（しまとよぶた）

　島固有種の豚。柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、3,900円相当で販売。

・島飛鶏（しまとびとり）

　島固有種の鶏。少しだけそれを飛べる。とても柔らかい肉質。どの部位も一律1kg、3,700円相当で販売。

-----------------------------------------------

●八百屋

　港町リュレーエでは野菜を育てていないため、他の地域で作られた野菜を取り扱っています。

　主な利用用途は名産品製作の材料です。

　ファゲルズァート島は観光地のため、日本円を含めて地球で流通している通貨は全て使用可能です。

-----------------------------------------------

・島蕃茄（しまとまと）

　島で取れたトマト。瑞々しく美味しい。一個で630円相当。

・島菜（しまな）

　島で取れた青菜。シャキシャキとした歯応え。一個で430円相当。

・島大根（しまだいこん）

　島で取れた二股の大根。一個で230円相当。

・三又人参（みつまたにんじん）

　島で取れた三つ股の人参。一個で190円相当。

-----------------------------------------------

●奥義屋

　奥義屋七姉妹を名乗る老婆が経営しているお店です。姉妹がそれぞれの街に店を開いていて、この街では奥義屋七姉妹の長女が店を開いています、

　技能習得の対価として、正気度を要求します。

-----------------------------------------------

◆芸術製作系技能

・<芸術(料理)>