4話 強烈なプレッシャー

『見つかるわけにはいかぬ。再整列までやり過ごすしかない』

まっつは己の気配を消し、パチンカスの群れに溶け込むため、自身のオーラ力を極限まで抑え込むことに成功していた。

『まさるのやつ・・どう考えても俺の財布を頼りに打とうとしてるとしか思えん。』

『昨晩指定した狙い台を確保できないことを祈るしかない。今あったら226番を理由に狙い台候補を広げられかねん』



まさるは全身全霊でまっつを索敵していた。なんとしても見つけなければいけない。そして、昨晩の条件を譲歩させねばいけないのだ。

その姿は機動戦士ガン⚪︎ムの索敵しているザクのようであった。


ピカーん!

「なんだ…このプレッシャーは…」

まっつはパチンカスの群れに養分として完全に溶け込んでいた・・

しかし、ニュータイプとして覚醒しているまさるの目から逃れることはできなかったのだ。

まさるはニュータイプの能力をフル活用してまっつを察知していたのである。

そしてまっつにビームライフルの照準を合わせるように通常の3倍の速度で近づいていったのである。

そして、群れに溶け込んでいる養分まっつの肩をガッチリホールドした。

「おう!まっつ!まっつよりは番号悪いけどよ、半分切るぐらいだから、悪い番号じゃないなっと思って残ることにしたわ」

『まさるの握力はゴリラなのか!』

まっつは肩の痛みを堪えながら答えようとしたが、まさるはまっつの口を塞ぐように話しかけてきた。

「俺もよ~、普段はニュータイプとして、波を読み切りながらジャグラーばっかり打ってるけど、今日はまっつの好きなアクロス島で一緒に戦う予定でよ。まっつからバイト代も貰えるしな!」

「まさるさん…それは…」

まっつは恐れていた。ニュータイプであるまさるがアクロスのマシンを打つことを…

そして明らかに自分の財布をスポンサーにしようとしていることを



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アクロス:スロットメーカー、ユニバーサルの主にノーマルタイプと呼ばれる機種を製造しているメーカー。技術介入度が高く。打ち手を選ぶ。


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