No.06 写真
回収した写真に私見メモを添付
【スマホ写真1】
スマホにより撮影されたと思しきもの。
倒壊したビルと、そのビルの周囲に立つサラリーマン風の男性が映されている。男性の身形は崩れているが、被災者だろうか。写真に映る顔は唖然としており、困惑した様子が窺える。
粉塵が舞い上がっているため、写真に映る景色はぼやけており、細かな部分が識別出来ない。倒壊したビルの種類、大きさは不明。
【スマホ写真2】
スマホにより撮影されたと思しきもの。
倒壊したビルの写真。日本語の看板が確認出来る。規制線は貼られていないため、被災直後のものと推測される。
女性らしき人物がビルに向かって走っている姿と、その女性を止めようする男性の姿も映っている。女性と男性の関係は不明だが、恋人か夫婦か?
ビルは部分的に形を残しているが、大部分が砕けた残骸となっているようだ。
【スマホ写真3】
スマホにより撮影されたと思しきもの。
大きさ数十メートルほどの物体が映し出されている。周りに建つ高層ビルとほぼ同じ大きさ。
急いで撮影したのか。物体にピントが合っておらず、詳細不明。色彩は青みが強く、ビルや鉄塔とは異なるものと思われる。
【旅行客写真】
旅行客が撮影したと思われる写真。
大勢の人々が走っている姿が映っている。隙間が殆どなく、転びそうになっている人の姿も見られた。
撮影の瞬間体勢が崩れたのか、斜めに傾いた画像になっている。
【報道写真1】
被災現場をマスコミが撮影したもの。
倒壊したビルの全体像が映し出されている。一緒に映り込む救急隊員や自衛隊員らしき人間の大きさからして、ビルの大きさは三十〜五十メートルほどだろうか。
柱の破壊によって根本から潰れるように倒れたのではなく、何かに押し倒されたように見える。
倒壊したビルは、地上に接している面は倒壊時の衝撃からか潰れている。接していない方の面は比較的形を守っているが、一部分だけ不自然に凹んでいる。
何かに踏み潰されたような凹み方に見える。
【報道写真2】
被災現場をマスコミが撮影したもの。
地面にある大きな窪み。周囲に立つ成人男性の姿から、長さ五メートル、幅三メートルほどの窪みと思われる。
窪みの先端は四つに枝分かれし、全体像はなんらかの足跡のように見える。写真に写る足跡は一つだけのため、歩幅などは不明。
調査をしているのか、数名の人間が窪みの内側でしゃがみ込んで、何かを採取している。
【詳細不明写真】
青白いカエルのような顔が、枠いっぱいに映されている。
半開きの口内には鋭い牙が無数に並んでおり、肉食動物と推測される。真っ黒な目は何処を見ているか分からない。
比較物がないため、生物の大きさは不明。
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