第41話 魔王からの下知じゃ! (2)

「呂布や貂蝉のことを閣下……。余り憎み、蔑まないでやってください……。二人ともわたくし命で動いただけ……。大変に後悔をして懺悔していますからお願いします……」


 儂が更に劉弁を追加して五人で戯れ、ケラケラと笑い、この場の雰囲気を更に和んだものへと返ると、王允の奴が弱々しい声音で儂へと告げ、呂布と貂蝉のお目通りを遠回しに願いでた。


「ああ、王允、分かっておる。分かっているぞ。お主が李儒と手を組み、この場にいると言う事は二人の上田仲穎デブへのお目通りを願っていると言う事だろうから。儂が許可をするから二人に何太后洛陽ではなく、長安学園こちらに尽くすようにと伝えておけ、分かったな、王允……。」


 儂は奴に微笑みながら言葉を返した。


「おい! 王允! お前も儂の許へと来い。可愛がってやるから、早ぅ、来い」


 下を向く王允に儂が慰めてやるからこちらへと来いと下知をだした。


「はい、閣下……」


 王允は頷くと、儂の許へとゆっくりと歩み寄り、側についたから。儂は王允の華奢な身体をギュ! と力強く抱き締め、頭をヨシヨシと小さな子供をあやすように撫で、落ち込む奴の気を穏やかなものへと変えるように試みる。


 だから儂は王允の奴にも悪戯行為……。


 そう奴の魅惑的な肢体の脇や横腹をくすぐり始めるのだった。


「ほら、ほら、どうじゃ~、王允~。ひっ、ひひひ」


 といやらしく笑いながらだ。


「もう~、閣下~、やめてください~」


 もう本当にこやつも可愛いい。そして好い女性じゃ。だから儂は堪らんから、王允への悪戯を辞める気はない。


「いやじゃ、いやじゃ、お主も儂の子を孕み産め、分かったな、王允……」


 儂は王允へと自分の妃の一人になれと告げた。


「は、はい。閣下……。分かりました……。わたくしも閣下の物……。所有物で御座います……」


 王允は儂へと了承したと告げると。


「ああ、もう~、閣下~。これ以上わたくしの身体をくすぐり、おもちゃにするのは辞めてください~。これ以上閣下に悪戯されるとわたくしの火照った身体が持ちません~。だから取り敢えずは~。夜伽迄お待ちください~。閣下~」








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