第40話 魔王からの下知じゃ! (1)
「もう、あなた~、くすぐったい~」
「やめ~い、こら~!」
「上田先輩のエッチ~」
儂の周りにいる者達の中からと言っても劉弁と劉協、樊稠の三人なのだが。儂の膝の上や真横に座らせて魔王への優艶な接待……。
そう儂のような悪者達が玉座に座りつつ、
まあ、この魔王董卓に悪戯される喜びを三人にの頭に叩き込んでいるのだが。劉弁の奴と樊稠はデレタイプのようだから、儂の指でいやらしく悪戯されて歓喜している。
しかし劉協の奴は、今流行りのヒロイン……。ツンデレ……。悪役令嬢さまのようだから、
「嫌だ! 離せ! 離せ! 仲穎ー! 妾の事を解放しろー!」
「うっ! うがうがうが」
「…………」
まあ、大人しくなったから、儂も金髪碧眼のエルフの
その様子を見ている李儒や王允、張繡の口からは、「はぁ」、「はぁ~」、「まったく」と呆れた顔での嘆息や言葉が儂の耳へと聞こえる中……。
儂は久し振りに前世でも知人であった牛輔と李傕、郭汜の三人が揃う中……。儂が前世で、王允の練った策で呂布のガキに殺害された後に牛輔、李傕、郭汜、李儒、張繡、樊稠の三人はどのような生涯を送ったのかをかくかくしかじかと、皆から愚痴や不満、嘆きで聞かされ。こいつらも儂と同じで余り良い生涯を送れなかったと後悔の念を抱きながら他界した。
でッ、その後は皆、転生後に儂の中に居る
今に至る迄の経緯の話を儂は皆からかくかくしかじかと聞かされ。自分達がデブの奴に対しておこなっていた虐めは、一応は悪意あるものではなく好意でした愛の鞭であり。この儂、魔王董卓のような唯我独尊! 自己中! 殺人鬼! にデブをさせたくないから、自分達の言葉を素直に聞く者へと調教しただけだと。
だから
そうまさに儂の若かりし頃のような少年に育ってくれたと。李儒の奴はあれだけ
そして仲間に下知をだし、
だから儂は「そうか、そうか」と和やかな雰囲気の中で頷き、納得しつつ、三人の
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