第31話 三羽烏(1)
《ボン!》
「うっ」
樊稠の奴はコテじゃ!
そう儂は呪術スキル神速を使用して樊稠へと詰め寄ると。奴の腹部の溝へと一発拳を入れたから樊稠の奴はコロリとお眠……。この儂へとまたしな垂れかかってきたから、本当に仕方のない奴……。余程儂の事が好きで仕方がないようだから、また樊稠の乳房をモミモミと握り、接吻と行きたいところではあるのだが。ジィー! と李儒の奴が自身の両目を潤ませながら嫉妬のある目で睨んでくるから。
ああ、辞めじゃ、辞め……。後は
「ほら、李儒、こやつは意識を失っているだけだから介抱してやれ。分かったな?」
儂は李儒へと下知を出しながら、樊稠の奴を放り投げ奴へと渡した。
《ドン!》
儂が放り投げた樊稠を慌てて受け取った李儒の奴は「えっ!」と驚嘆するけれど。儂は無視じゃ~! 無視をして! 神速! とまた呪術を脳内で呟き、残りの三人へと詰め寄る。
◇◇◇
第31話 三羽烏(1)
「うりゃあああっ!」
牛輔の奴が調子の良い言葉を荒々しく吐きつつ、神速で詰め寄ってきた儂へと、自分の拳を振り、殴り入れてきた。
だから儂の口からも「おりゃぁあああっ!」と荒々しい声が吐かれつつ、奴の拳を最低限の動きで避けながら顔へと拳を入れる。
《ドン!》
儂の拳を受けた牛輔の顔よじれ、強張り、上半身が後方へと反るのだが。今度は牛輔の巨躯は後方へと吹き飛ぶ事もなく踏ん張り、耐え忍んだ。
そして奴も儂の顔へと自分の拳をフックで入れてきたから。
《ドン!》
今度は儂の顔へと奴の拳は入れてくるから。ほう、牛輔の奴もやるではないかと、自分の脳裏で呟きつつ感心する
しかしだ! 儂もこのまま牛輔の奴に殴られっぱなしと言うのは面白くはない。
「うぉりやぁあああっ! 食らえ牛輔ー!」
儂も声を大にして叫びつつ今度は奴の顔ではなく腹部へと拳をドン! と入れ──。牛輔の自分の顔への執着心……。そう防衛本能を解き。
その後は奴が自分の腹部を守護する事へと意思が傾いたと同時に牛輔のがら空き状態へと陥っている顔へと儂はワン! ツー! スリー! とリズム良く、拳の連撃を加える。
(お願い)
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