第30話

特訓の成果を感じていたある日、テトは仲間たちを村の広場に集めた。

青空が広がる下、彼は皆の目を見渡しながら力強く言った。


「私たちはもう、ただ待っているだけではない!神が何か企んでいることを知っている。私たちが直接そのことに立ち向かう必要がある!」


村の広場には、リン、レン、ミク、ユカリ、カイト、

ずんだもん、ウナ、アオイ、アカネ、そして女王ルカも集まっていた。

全員がテトの言葉に耳を傾けている。


「今こそ、私たちの力を見せる時だ。村の皆に、そして神に、私たちがどれだけ強くなったかを証明しよう!」


テトは空に向かって叫ぶように宣言した。


「神よ、私たちがここにいることを知ってほしい!私たちはこの世界を守るために戦う!もしあなたが何か悪事を企んでいるのなら、私たちが阻止する!」


その声は村全体に響き渡る。

周りにいた仲間たちは、テトの情熱に感化され、力強く応えた。


「私たちも一緒に戦う!何があっても負けない!」


リンが声を上げる。


「絶対に勝つんだ!みんなの力を合わせよう!」


レンが続けて叫んだ。


「力を合わせて立ち向かうことが大事なんだ!」


ミクが頷き、仲間たちに勇気を与える。


周囲の人々も、彼らの声に引き寄せられ、村の広場に集まってきた。

村人たちも彼らの決意を感じ取り、応援の声を上げる。


「テトたち、頑張れ!」


と村の人々が声を揃えて叫ぶ。その瞬間、空が一瞬暗くなり、強い風が吹き抜けた。テトはその変化に気づき、身構えた。仲間たちも緊張感を持って周囲を見渡す。


「何かが来る…!」


テトが警戒しながら呟く。


その時、突然、まばゆい光が彼らを包み込んだ。

目を閉じると、彼らは重力を感じない不思議な感覚に包まれ、

次の瞬間、目を開けるとそこは神々が住まう天界だった。


「ここが…天界?」


リンが驚きの声を上げた。


「みんな、しっかりして!」


テトが呼びかけ、仲間たちが周囲を見渡すと、壮大な景色が広がっていた。

青空に輝く太陽、ふわふわと浮かぶ雲、その中を行き交う美しい光の存在。

そこに神が現れた。


「今日はいい天気ですね。それなのに人間は愚かな行為ばかり繰り返す…。今もまた、無謀な勝負を挑みに11人の人間がやってきた…。まだ十分なほどに育っていない。今殺すのは惜しい。…やはり、彼女では駒に不向きでしたか……。」


神がそう言い切る前にミクが神に向けて魔法を放つ。しかし、ミクの放った魔法が神に触れた瞬間、魔法が消えた。


「魔法が…効かない?」

「血気盛んですね。まだ話の途中ですよ。まあつまり、今みんなで死ぬか、次来た時にテト1人が死ぬか。どちらがいいですか?」


神がまた言い終える前にカイトが剣で攻撃した…するとカイトの剣が折れた。


「…わかりました。あなた方がその気なのであれば私も容赦いたしません。ちなみに逃げるのであれば後ろにあるドアをご利用くださいね?」


その瞬間、神の手から魔法が飛ばされた。


「テト!!」


私を庇い、その魔法に直撃したずんだもんは…死んでしまった。

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