ドリル無双。

第6話

王国に到着すると、豪華な宮殿が目の前に広がった。私は王宮の中へ案内され、女王の前に立つことになった。

「あなたがテトですね？」

女王ルカは、優雅な姿勢で私を見つめた。彼女は美しい女性で、威厳に満ちた目をしている。

「はい、私はテトです。村を守るために、魔王を討伐したいと考えています」

「素晴らしい。あなたの勇気に感謝します」

女王は微笑みながら、私に言った。

「実は、私はあなたに特別な任務を託けたいのです。魔王の手下たちの 魔族が王国の周辺に現れ、村や人々を脅かしています。あなたの力が必要なのです」

「任せてください！　私は全力を尽くします」

私の決意を聞いて、女王は満足そうに頷いた。

「それでは、多分いらっしゃるであろうあなたの仲間たちも共に来てください。私たちは、魔王を討伐するための情報を集める必要があります」

しかし、私は仲間に村を任せてきたため、今は一人で行動しなければならない。

「私は一人で行くつもりです。仲間たちは村を守ってくれていますので、呼び出すのは少し難しいかと。」

女王は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに微笑んだ。

「一人でも、あなたの力は強いと思っています。どうか、気をつけて行動してください」

私の心が高鳴った。この瞬間から、私は本当の冒険に足を踏み入れるのだ。

「では、私は行きます。魔王を討伐するために！」

女王の言葉を胸に、私は一歩を踏み出した。王国を後にし、さらなる冒険へと進むのだった。

王国の城から離れた後、心の中には新たな決意が芽生えていた。

リンとレンに出会ったことで、私の中の勇気が再燃した。

村の入り口に着くと、穏やかな風が吹き、周囲には村人たちの笑い声が響いていた。

私はその光景に心を和ませると同時に、

彼らの平穏が脅かされていることに心を痛めた。

急いで広場に向かい、仲間のモンスターたちを呼び寄せた。

「ただいま、みんな！」

私が声を上げると、仲間たちの顔がぱっと明るくなった。

彼らの目は希望に満ちていた。

「お帰り、テト！心配してたよ！」

彼らの好奇心に満ちた視線に私は応え、王女リンとレンのことを話した。すると、仲間たちの表情は真になり、互いに顔を見合わせた。

「私たちも戦う！」

「みんなで力を合わせれば、きっと勝てる！」

「私たちがいれば大丈夫だ！」

「…本当にいいのか？あと、村の護衛は…」

「テトがいないうちに俺らが周囲のモンスターや湧き場は全て潰した！これでしばらくは安全だ！だから俺らもついて行くぜ！」

その言葉を聞いて、私の心の中には再び温かい感情が広がった。仲間たちと共に強大な敵に立ち向かうための旅が始まるのだ。私は仲間たちに力を貸してほしいと頼み、彼らは一斉に頷いた。