第7話 1年目
ビッグスライムの討伐では、どうなるのかな?あまり戦うことができない生産職の人たちは、後ろに下がり戦闘の邪魔にならない位置で怯えながら見守っている。戦闘職の軍団が殺されると、次は自分達の番になるからだ。
残り時間は20分だ。生き残ることを優先するか、経験値を獲得するために殺すか。この選択を急かされている。ほとんどの人が戦闘を継続するといい。何人かの生産職の人はスライムが出てきた方向の反対側から逃げることを選択する。
殺すか、殺されるのかの戦いが始まった。スライムの攻撃方法は2種類だ。その重さを活かしたのしかかりだ。動くことで物理的にスライムの下敷きになる。それがのしかかりだ。そして2つ目は、腕を伸ばし鞭のようにして薙ぎ払ったり、先端を尖らせて槍がわりに突き攻撃をしてきたりする。
全部の攻撃が範囲攻撃になるというボス仕様だ。魔法は使い物にならないと判断し、なくなってしまった。命令を出すという知能があっても考えるという知能がない感じだ。
「魔法はあってもなくてもどっちでもよかったかな?逆に魔法があった方がよかったまであるか?」
ビッグスライムには知能が低い。そのため、魔法を持たせると何が起きるのか。それは固定砲台になるということだ。永遠に動かず、その場で魔法を打ち続けるというクソボスに成り下がる。
だが、近づくのも簡単だ。単調な魔法攻撃しかしてこない。さらに動いていれば簡単に避けることができる。スライムの体は魔力によって作られている。そして、スライムには痛覚といった感覚はない。その結果、起きるのは限界以上の魔力を使っての自滅だ。うまく使えば、その魔力切れによる死亡をより早く起こすことができるようになる。
ぼちぼちって感じだな・・・。最後の1人を殺し終わったところのスライムは回収して好きなものを食べさせている。もちろん死体とか肉を食べないように教育ずみだ。基本的に甘党が多いため、砂糖菓子が大量に消費される。何体かは人間を食べてしまったようなので、菓子の量を減らすという罰を与えているところだ。
残り10分ほどだ。作っていた本拠地の砦にやってくる。3重に壁を作っていたところは2つ目の壁だ。最後の砦に来た奴らは、大工を庇いながら後ろに下がる。大工がいれば雨風を凌ぐことができる小屋を立てることができる。
そのため、殺すことよりも大工を守ることが優先された。そして、ビッグスライムの進行はまだ止まらない。堀の中に体を入れ、その大きさからはみ出した部分で柵を乗り越える。そして、簡易的な家や建物は簡単に壊されてしまった。
ビッグスライムに近く、崩壊した建物の近くで戦うのは危ないと判断したため、後ろに下がり広い草原で戦うことを選択した。この時点で、3重の壁を作っていたところは、侵入され即反対側に走って逃げていった。
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後書き
魔法の属性:全体の割合
火:4
水:3
土:1
風:2
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