第2話
「やあやあ、椅子に座っているね。諸君。今から、説明する動画を見てもらうよ。そのあと質問タイムに入るいいね」
「とりあえず、今回行ってもらうのは簡単に言うと異世界かな?魔物とかがいるところだよ。そこで生物を殺してレベルアップをしてもらうよ。レベルが上がるごとにステータスが増えることで、より強い生物と戦ってどんどん強くなっていこうと言うのが大まかなルールだよ」
ルールというよりかは、フィールド説明のようなものだ。今回のフィールドは大きく分けてファンタジー要素が強めなものだ。
「ステップ1まずは、職業を決めよう。まずステータスと唱えてみようか」
スピーカー越しにステータスと唱えている声がその部屋に響き渡る。
「開けたようだね。1番上に名前があるはずだよ。その下に書いているのが職業だよ。そこを触ってみてね。そこを触ると職業を選ぶことができるようになるよ。一旦これでいいかな。」
生徒たちのステータスは職業の下にレベルが書かれているが、レベルは0/0と書かれている。まだ職業をとった経験がない生徒だ。こうなるのは当然のことだろう。
「右上にあるばつ印を押すと元のステータスに戻るから試してみて、次のステップ2は種族欄だね。いろんな種族を選ぶことができるから、後から適当に選んでいいよ」
人間から、ゴブリンまで幅広いものがそこに書かれている。
「進化中の人は置いておくとして、その下にあるのがステータスだよ。今の君の能力値が書かれているよ。まあ、初期値だから人それぞれだね。以上、説明は終わりだよ。じゃあ、してもらうことが1つあるから、これだけは絶対にしておいてね」
しなければならないこと、それは
「一緒に居たいという人の名前をステータス欄に書いてね。もし、両方の人が同じ互いの名前を書いていればマッチングは成立だよ。移動した後もその人の真横にいることになるから、しばらくはその人と一緒に行動することになるよ。全員が書き終わるまでゆっくりしているから、いくら時間がかかっても問題ないよ」
「同性とか、異性とか、恋人とかなんでもいい。好きなように名前を2つ書きなさい」
2分後、すべての生徒が名前を書く
「あれれ?思ったより早かったね。もっとゆっくりしたかったのに。最後の質問タイムに入ろうかな?じゃあ、個別に質問に対応していくね。1つ注意点、優しさからかな?質問しても、それが共有されることはないから気をつけてね」
_____
質問1
「その世界に住民はいますか?」
回答1
「いない。今から行く人と魔物しか存在していない」
質問2
「言語はどうなりますか?」
回答2
「日本語で話すことができる」
質問3
「職業の進化はありますか?」
回答3
「ある」
質問4
「餓死しますか?」
回答4
「する。ご飯を食べたり、水分を取らないと死ぬ」
質問5
「魔王的な立ち位置の人はいますか?」
回答5
「部分的にそう」
質問6
「死んでも復活しますか?」
回答6
「内緒だけど、1ヶ月後に復活する。その場かパーティーを組んでいればその人の近くで復活する」
質問7
「職業特典はありますか?」
回答7
「この場で選んだ人だけは武器を装備した状態で挑むことができる」
質問8
「装備を奪い取ったりはできますか?」
回答8
「取ったもの勝ちだから、できる」
・
・
・
質問105
「人を殺すことができますか」
回答105
「できる。けど記憶がその人に残るため、恨まれることになる」
質問106
「経験値は入りますか?」
回答106
「経験値は入る」
質問107
「ドロップとかありますか?」
回答107
「魔物を殺したときにドロップを取ることができる」
質問108
「死体はどうなりますか?消える?それとも残る?」
回答108
「残る」
質問109
「魔物を殺したときに死体は残りますか」
回答109
「消える」
質問110
「人間を殺したときに死体は残りますか」
回答110
「残る。消化された時は残らない」
質問111
「魂はどこに宿りますか?」
回答111
「こっちで保管する」
_____
質問をしていた最後の1人も職業を選んでから進化の体勢に入った。ぶっとんでいるやつが何人かいるが、ほとんどがありきたりな質問ばかりだ。尖った職業も取ることなく、普通な職業をとる人が多い。
何人かは安定をとって、住居を優先するために生産職を選んだようだ。その人たちが聞いた質問は行った先の魔物の状況を聞いたものたちだ。レベルアップをしてもらいたいために、周りの魔物は弱いままだ。
果たしてどんなことになるのだろうか。
「見るやつは決まったな。ふっ、」
誰と誰が近くに移動させられるかを書いているプレートを見る。そこに書かれているのは3人グループが1つと2人グループが5つだけだった。残りは全部外れだ。もちろん中には空白のままの人もいる。
元からソロで活動しているボッチとかその辺りの人たちだ。人間の欲望が渦巻き、ルールに縛られない人間の本質がわかる時間がやってくる。
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