第13話 薬草採り

 待ってましたの収入。

 『突然異世界転移した俺は……』、59PV、☆0個。

 『奇跡の倉』、1,130PV、☆0個。

 獲得、1,189リワード、☆0個。


 『奇跡の倉』に陰りが見える。

 ちと不味いか。

 日本ではクリスマスシーズン。

 なので24日にクリスマスプレゼント投稿をする。

 これで、リワードが稼げるだろう。


 ガチャ行ってみよう。


――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093090827418610

 ♡10個ぽっちも集まらんか。

 情けないのう。

 だがこれも仕方ない。

――――――――――――――――――――――――


 ガチャなしかよ。

 読者離れが厳しいな。

 仕方ないけど。


 コメントは1つ。

 薬草のレクチャーをリリコットから受けるか。


「というわけで、薬草に関して教えてくれ」

「いいぞ。奥義を教えてやる」


 リリコットと森に入った。

 冒険者ギルドで貰える薬草の冊子を手に草を調べるが、見つからない。


「おっ、これかな」

「それは毒草だ」

「ええっ! 絵と同じに見える」

「よく似てるが毒草だ」


 そんなの分からんよ。


「リリコット先生、教えて下さい」

「動物や虫に教われ」

「ええと、どういうこと?」

「虫食いや葉っぱを草食獣に食われているのを探すんだ」


 なる、薬草ってのは美味いのか。

 いや、動物は賢いから、体調不良になると薬草を食べに探したりするのかな。


「先生、素敵です」

「こんなのは初歩の初歩だ」


 よし探すぞ。

 中腰になって下がりながら探す。


 あっ、薬草を摘んでいるリリコットのお尻に俺のお尻が当たってしまった。

 リリコットは前につんのめって転がった。


「ごめん」


 俺はリリコットに手を差し伸べて起こそうとした。

 ぐいと手が引かれる。

 バランスを崩してリリコットの胸にダイブ。

 鎧があるから、柔らかさなんて欠片もない。

 だが焦って起き上がろうともがいて、リリコットにキスをしてしまった。


「ごめん」

「謝らなくて良い。森では不測の事態が起こるからな。キスぐらい挨拶だろう」


 そういう文化圏なんだな。

 でも心なしかリリコットの顔が赤い気がする。


「うん、頭突きしなくて良かったよ」


 気の利いた言葉が言えない。


「あれは痛いからな」


 何となくピンク色の気配が去った気がする。

 でも恰好が不味いことに気がついて急いで立つ。


 後退りながら探すのは駄目だな。

 反省。


「おっ。これなんかどうだ。虫に食われた痕があって、冊子の物と似ている」

「初めての薬草だな。押し花にして額にいれて飾ると良い」

「そんな風習があるんだ」

「冒険者にとっての最初の一歩は記念すべきことだからな」


 第1回目の薬草探しのレクチャーは終わった。

 とりあえず今日の冒険は終りだ。


 昼飯が届いていたのでビールを飲みながら食べる。

 ビール6缶、928リワード。


「労働の後の一杯は良い気分だぜ。この酒が飲めるなら何度でも教えてやるよ」

「うん、運動した後のビールは美味い」


 オッコトが鼻をぶーぶー鳴らしながら来た。


「オッコトの体で飲まれたらあたい達分がなくなる」

「オッコト、1本だけな」

「ぶひっ」


「オッコトなら薬草探しなんかお手の物なんだろうな」

「ああ、豚を連れて行く奴もいる。地中の薬草の根だって嗅ぎ付けるからな。草食獣が地上の葉を全部食べると、お手上げだからな」


 オッコトに頼れば良いのか。

 うん、オッコトにおんぶにだっこだな。

 まあ、冒険者として活躍する気はないけど。

 ただ知識は力だからな。

 些細なことを知っていただけで助かることもある。


 オッコトが寄ってリリコットの股に鼻を突っ込んだ。


「やめろ、そこは弱いんだ」

「オッコト!」


 オッコトを引き離そうと格闘。

 もう、オッコトの体重は俺の手には負えないな。

 リリコットのパンツが下ろされてしまった。


「見るな! 見たら殺す!」

「見ないよ。ほらオッコト離れろ」


 目をつぶっていると何も見えない。


「あっ♡ あん♡」


 いかん変な所を触ったらしい。

 今日はラッキースケベデーだな。

 クリスマスが近いせいなのか。


「ごめん」

「ふう、酷い目にあった。鎧を脱ぐんじゃなかったぜ」


 オッコトめ、何てことをするんだ。

 オッコトは庭でいびきをかいて寝ている。


「オッコトには償って貰わないとな」

「どうするんだ」

「エリクサーに使う薬草を探してもらう。オッコトの鼻なら容易いだろう」

「匂いを覚えさせるのにその薬草の葉が要るぞ」

「乾燥させて粉にしたのを耳かき一杯だけ持っている。犬や豚を使う場合に要るからな」


 リリコットが鎧を装備して戦闘態勢になった。


「オッコト、起きろ! 仕事だぞ!」


 オッコトの耳の近くで怒鳴る。


「ぷぎっ」


 オッコトの酔いは抜けたらしい。

 リリコットがオッコトの鼻先に布を当てる。


「ぶひっ」


 オッコトは歩き始めた。

 森のある地点にくると前足で地面を掘る仕草をした。

 リリコットがシャベルで土を掘る。

 根っこが採れた。

 葉っぱは食われてしまったらしい。


「根でも良いのか?」

「薬効はむしろ根にある」


 なるほど。


「その根って高いのか?」

「金貨100枚は下らないな」


 あのオッコトのスケベ行為が金貨100枚か。

 ぼったくりだと思うのは俺だけだろうか。

 女性なら金で赦して貰えるのが幸いなのよ、文句を言ったらバチがあたると言われそうだがな。


 帰ってから、しばらくして夕飯を運んできた店員に魔力を買ってきてくれるかお願いした。

 風呂を沸かすための魔力は6000イール。

 安いものだ。

 金が必要になったらオッコトにエリクサーの材料の薬草を探してもらうさ。


 リリコットは風呂に入ってから帰っていった。

 三度目のラッキースケベは風呂上がりのリリコットのパンツの紐が切れた。

 オッコトが下ろした時に切れかかったらしい。

 モロ見てしまった。


 リリコットは厄日だぜと言ってそそくさと帰って行った。

 下着姿でウロウロしているリリコットが悪い。

 怒る気も失せたらしい。

 俺は幸運な一日だったように思う。

 ガチャがあったらきっと大当たりだったろうな。

 そんな気がする。

 ガチャの幸運が、きっとラッキースケベに変わったんだな。

 こんな日もあるさ。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 ☆獲得0個。

 獲得スキル、なし。


 ☆残り33個


今回の収支:

 収入

 1,189リワード


 支出

 ビール、928リワード

 魔力、6000イール


 残金

 51,472リワード

 1,864,000イール


 銀のたわし

 4個


次の分岐:


 リリコットとクリスマス、どれ?


 ①ケーキを食う

 ②フライドチキンとビールで祝う

 ③口説いてみる


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 12/24日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


ガチャ:

 ガチャは本作『突然異世界転移した俺は、小説投稿サイトの力でスローライフする』の♡10個毎のノーマルガチャ、☆100毎のスペシャルガチャ、PV1000毎のリワードガチャになります。


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。

 権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。



ノーマルガチャ:あと♡6個

 ⓪ 銀のたわし

 ① 10リワード

 ② 100リワード

 ③ 1000リワード

 ④ 従魔用、炎爪スキル

 ⑤ 従魔用、炎息吹スキル

 ⑥ 従魔用、植物拘束スキル

 ⑦ 従魔用、芽吹大砲スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


スペシャルガチャ:あと☆61個

 ⓪ 従魔用、超身体強化スキル

 ① 従魔用、残機スキル

 ② 従魔用、幸運スキル

 ③ 従魔用、強奪スキル

 ④ 従魔用、竜化スキル

 ⑤ 従魔用、石化息吹スキル

 ⑥ 従魔用、神威スキル

 ⑦ 従魔用、再挑戦スキル

 ⑧ 従魔用、霧化スキル

 ⑨ 従魔用、十秒無敵スキル


リワードガチャ:あと494PV

 ⓪ 銀のたわし

 ① リワード獲得1.1倍

 ② リワード獲得1.2倍

 ③ リワード獲得1.5倍

 ④ リワード獲得2倍

 ⑤ リワード獲得5倍

 ⑥ リワード獲得10倍

 ⑦ リワード獲得100倍

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:丸太・喰寝

レベル:28

魔力:9/3920

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 砂鉄集めⓘ

 製鉄ⓘ

 調理器具作成ⓘ

 ゴミ箱ⓘ

 精肉ⓘ

 ノコギリⓘ

 木材作成ⓘ

 家改築ⓘ

 裁縫道具作成ⓘ

 食器作成ⓘ

 家具作成ⓘ

 ジッパー作成ⓘ


名前:オッコト

レベル:28

魔力:4704/4704

スキル:

 火炎竜巻ⓘ

 炎鎧ⓘ

 氷壁ⓘ

 絶対零度吹雪ⓘ

 炎爪ⓘ

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